9月19日、Rolandの東京営業所において新製品発表会が開催されました。今回発表されたものの多くは8月に開催された大楽器祭においてお目見えした製品が大半でしたが、正式に発表会として登場したのは今回が初めて。私自身、大楽器祭に行かなかったので(参加企業が少なくて、きっと何も新しいことはないだろうと思ってサボってしまった)、初めて知った製品ばかりでした。そこで、改めて今回登場した製品について、それぞれを簡単に紹介していきたいと思います。
まず、DTM・デジタルレコーディング系のユーザーにとってもっとも注目すべき製品は
Studio Package Pro
という製品。これは以前からあったRoland Studio Packageの後継にあたるもので、デジタルミキサー、R-BUSインターフェイス、Logicの3点セットとなっています。
以前のRoland Studio Packageでは、デジタル・ミキサーとしてVM-3100Proという製品が使われていましたが、今回の製品では、これまで未発表のデジタル・ミキサー、SI-24というものになっています。
これは24bit/96kHzの8IN/8OUTのアナログおよびデジタルの端子を装備するとともに、13本のムービング・フェーダーを装備。また、5.1chサラウンドミックスに対応するためのジョイスティックも装備した強力なミキサーとなっています。もちろんロケーター、トランスポートボタンなども装備されているので、これを用いてシーケンスソフト=Logicを自由にコントロールすることができるようになっています。
では、そのSI-24をPCとどのように接続するかというと、RolandオリジナルのデジタルI/F、R-BUSを用いて行います。これは前製品と同様にPCIバスのR-BUSインターフェイス、RPC-1を用いて接続するようになっています。もちろんPCIバスのカードなのでWindowsでもMacでも双方に接続することが可能で、SI-24側の入出力やパラメータの動きをすべてPC側で捉えたり、コントロールすることができるようになっているのです。
そして、バンドルされているのはLogic 5をベースとしたオリジナルバージョン、Logic RPC Proです。ここで少し気になるのは、Windowsへの対応状況ですが、Studio Package ProにバンドルされているのはWindowsとMacintoshのハイブリッド版。つまりWindowsにも対応しており、今後もバグフィックスなどの形で当面はサポートしていくということなので安心です。もちろん、Macユーザーであれば今後のLogic5の新バージョンへのアップグレードパスが用意されているので、まったく心配ありません。
9月中には発売とのことで、オープンプライスとなっていますが、店頭予想小売価格は14~15万円程度となっています。