DTM・デジタルレコーディング/デジタルレコーディング基礎知識

【デジタルレコーディングの基礎知識】その1 サンプリングって何だ?(3ページ目)

これから3回にわたり、デジタルレコーディングの基礎知識を紹介していきます。第一回目のテーマはサンプリング。ここでは、どうやって生の音をデジタル化していくかを見ていきます。

藤本 健

藤本 健

DTM・デジタルレコーディング ガイド

DTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉が生まれてから20年以上が経ちました。それ以前からずっとこの分野を追ってきましたが、技術の進歩に伴いPCでできる音楽制作の幅はどんどん広がってきています。その長い経験と技術知識を元に、DTM・デジタルレコーディングのノウハウや情報を分かりやすくお伝えしていきます。

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■サンプリングレート

一方、サンプリングする時間間隔を縮めていくことによっても、より精度をあげることができるわけですが、1秒間に何回サンプリングするかを表すものがサンプリングレートです。これは周波数ですからHzの単位で表し、CDやMDなどのサンプリングレートは44.1kHzとなっています。つまり、1秒間に44100回のサンプリングを行うことで、CDレベルのサウンドを作り出すことができるのです。ちょっと中途半端な数字ではありますが、この44.1kHzというのがデファクトスタンダードとなっています。

しかし、サンプリングレートは44.1kHzしかない、というわけではありません。パソコンに内蔵されているA/Dコンバータであるサウンドカードでは44.1kHzのほかにそのちょうど半分のレートの22.05kHz、さらに半分の11.025kHzといったもの、また48kHzも扱います。

この48kHzはDVDで用いられているのとともに、古くからDAT(デジタル・オーディオ・テープ)でも採用されており、プロのレコーディングの世界においても48kHzが広く用いられています。また、最近では96kHzに対応したオーディオカードやレコーディングシステムも増えてきています。

もちろん48kHzや96kHzでレコーディング作業を行っても、最終的にCDに落とす場合には、当然44.1kHzに変換する必要があります。この作業のことをリサンプリングと呼んでおり、コンピュータ上で行うことができるほか、直接変換してしまうサンプリングレートコンバータといった機材も存在しています。

【デジタルレコーディングの基礎知識】その2
色々あるインターフェイス


【デジタルレコーディングの基礎知識】その3
24/96って本当に意味あるの?
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