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味噌たっぷり♪オホーツク産海明けの毛ガニ(2ページ目)

今年もやって来ました、海明け毛ガニの季節。流氷の下で旨みを蓄えたオホーツク海産の毛ガニは、味噌も身もた~っぷり。これは旨すぎです!

執筆者:小西 由稀

目利きと独自のボイル方法が            
良質の毛ガニをさらにおいしく

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地魚の品質を吟味し、実直に物づくりに励む小川さん
オホーツク海北部に位置する枝幸町は、沿岸が50kmも続く細長い町です。流氷がもたらす栄養と、人の手の入らない山から注ぐ養分とで、魚種も漁獲量も豊富。毛ガニの水揚げも日本一を誇ります。

枝幸の毛ガニは甲羅の色がはっきりと赤く、大ぶりなものが多いと言われています。「北海風おがわ」の小川臣章さんは、その日の朝に水揚げされた活ガニを目利き。身入りと味噌の具合をチェックし、入札からわずか30分後には釜へ入れるという仕事の速さ。この間、真水で活ガニを締め、足を輪ゴムで固定する作業まで行います。

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後ろから見ると、甲羅がこんもり盛り上がり、味噌がたっぷり
カニの質で、ゆで時間や塩の濃度を変えるのは当然として、小川さんは塩にもこだわります。オホーツク海産の自然塩など数種類をブレンドし、さらに風味を引き出すため、オホーツク海のにがりを加えて炊き上げるのです。オホーツクの塩やにがりを使うのは、毛ガニが育った同じ海の産物だから。小川さん曰く、「毛ガニの美味しさは甘さとコク。塩とにがりが身の風味を邪魔せず、仲良く引き立たせることを心がけています」。


お待ちかねの実食です
身は甘く、味噌はクリーミー

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デジカメだとあまり色が出ませんが、とてもキレイな色の味噌です
毛ガニは大きいほうが美味しいのかと思っていましたが、「お遣い物なら少し大きいほうが喜ばれるけれど、家庭で食べるなら330~400gがおすすめ。小さいほうが味噌が多いんです」と、小川さん。しかも、360g前後は2100円という手頃さがまた、嬉しいですよね。

そして届いた海明け毛ガニは、見た目以上に重量を感じます。甲羅をはずして味噌を見てみると、うわぁキレイな若草色!(※個体差あり。別の毛ガニはオレンジっぽかったです) 脚も太く、食べ応えがありそうです。

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味噌に身を絡めて食べると、さらにおいしい!
早速、実食! はぁ~旨すぎです!! 身は塩味が薄めで、毛ガニらしい甘みが広がります。決してカニ酢などつけてはいけません。そのままで食べるのが一番。カニ味噌はとってもクリーミー。苦味や生臭さがありません。カニ味噌が苦手な友達も、「初めて味噌がおいしいと思った」と感激。

ゆでガニといえば簡単に聞こえますが、素材を吟味して独自に編み出した方法で炊き上げる。加工過程がシンプルなほど、その業には奥深いものがありますね。久々に美味しい毛ガニを堪能しました。


【取り寄せ方法】
北海風おがわ
http://www.kitakaifu-ogawa.jp/
TEL01636・2・4102|FAX01636・2・4530
※天候不良などで漁がない日もあるため、日数に余裕を持って申し込みを。


【関連サイト】
手頃で旨い!毛ガニは今が旬♪[2002年のガイド記事より]
北海風おがわを紹介した記事[讀賣新聞のガイド小西の記事より]


【PRさせてください】
(株)リクルート北海道じゃらん発行『おとなのいい旅北海道』春~初夏号で、「オホーツク海明けのカニを食べる」特集を執筆しました。毛ガニのほか、ズワイ、アブラガニなど、海明けカニのおいしいお店を紹介しています。ぜひご覧ください。道内および首都圏で好評発売中。400円です。
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