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名馬物語 メイセイオペラとプロジェクトX(2ページ目)

7/13(火)プロジェクトX。そこはかとなくNHK的な感じでしたが、それなりに楽しめました。見られた方も見すごした方も一緒に振り返ってみましょう。(ph by 大吟醸)

執筆者:十時 龍一

どうしてそんなに感動モノ?

番組で紹介された“頭蓋骨骨折からの復活”は強烈なインパクト。岩手に凄い馬がいるようだと噂は聞いていたが、それを報じたスポーツ新聞の記事を読んだ時は「可哀想になあ終わりだろうなあ」と思った。そのまま死んでもオカシくなかったわけで、復活して走り出したと聞いた時は吃驚仰天した記憶がある。若き日に役者を目指しながら事故で顔を傷つけ夢敗れたオーナー(小野寺良正氏)とオーバーラップしたりして、泣かせどころなエピソード。しかし、何はともあれ凄まじい生命力である。

さらには、調教師である佐々木修一や厩務員の人生を絡めて“中央のエリートに果敢な挑戦状を叩き付けた男たちの壮絶な物語”となっていく。プロジェクトXは人間模様を追求していく番組なゆえ、このへんは予測できたところだ。それでも、この番組を見ていなければ知り得ない事実だし、語り田口トモロヲの真骨頂である。最後にチョロっと出てきた菅原勲騎手も渋さがいい感じで、けっこー好きだったなあ。

プロジェクトXへの感想は?

45分間で全てを語るのは困難だろうが、競馬の時代背景や流れなどをもうちょっと解説しないと(一般の人には)理解し辛いと思われる。さらに、できればメイセイオペラの血統や戦歴もほしかったが、そこまでは無理だろう・・じゃ、代わりに。

■メイセイオペラ■1994年生れ、牡、栗毛。父グランドオペラ、母テラミス(母父タクラマカン)通算成績=35戦23勝(2着2回・3着2回)、主な勝ち鞍=白菊賞、スプリングC、ダイヤモンドC、東北ダービー、不来方賞、桐花賞、シアンモア記念、マーキュリーC、みちのく大賞典、南部杯、北上川大賞典、フェブラリーS、帝王賞、あすなろ賞、1997&1998年度代表馬(水沢)、1999年度NAR年度代表馬。

どーせなら、タイトル『プロジェクトK(馬)』とかに変更して、ハイセイコーやイナリワンやオグリキャップなんかもやってほしい。ご検討くださいNHK様。
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