バスク地方
バスク地方の中心都市、バイヨンヌ
ピレネー山脈が走るスペイン国境近く、バスク地方は、アキテーヌ地方の中でも独特の文化を持っていることで知られています。濃い赤や緑の鎧戸や屋根と白壁のコントラストが美しい町並みが特徴で、どことなくのんびりとした雰囲気が漂っています。食文化も北スペインの影響が見られ、バスク料理は今パリでもちょっとしたブーム。話題のレストランが次々とオープンしているという、注目の地方料理なのです。
■アクセス
シャルル・ド・ゴール空港からビアリッツまで国内線で1時間15分、TGVで約6時間。空港からTGVでバイヨンヌまで約4時間40分。
■見どころ
町並み、海、グルメ、ショッピングと楽しみの多い町、サン・ジャン・ド・リュズ
中心都市バイヨンヌ、大西洋岸リゾート地ビアリッツ、海辺の小さな町でありながらもバスク地方の特色を色濃く見せるサン・ジャン・ド・リュズなど、TGVやバスが通り交通の便も良く、それぞれに違った表情を持つ町が近くに集まっています。
生ハムやチョコレートなど、バスクグルメが堪能できるバイヨンヌは、町の中心を川が流れ、落ち着いた静かな町並み。高級リゾート地ビアリッツは、高級ホテルやカジノ、ブランドショップなどが集まり、セレブらしい印象。よりのんびりとした雰囲気を味わうなら、バスク風の町並みが美しく、商店街では地元の名産物が豊富に揃う港町サン・ジャン・ド・リュズがおすすめです。
■名物料理
バスクでは、タルトもピペラード味!
トマト、ピーマン、赤唐辛子の煮込みに卵を流し込み、生ハムをトッピングしたピペラードという料理がバスク名物。生ハムも有名で、バイヨンヌには製造過程が見学できる専門店もあるので是非訪れてみたい。
■お土産
バイヨンヌのメインストリートにはチョコレート店が軒を連ねる
実はフランスで最初にチョコレートが伝わったのがここバスク地方。パリや世界に進出していないチョコレート専門の名店も多く非常に充実しています。お店としてはバイヨンヌのカズナーヴ、ビアリッツのアンリエが有名で、種類も豊富です。
中は黒サクランボとクリームがある
小麦粉、バター、卵でできたタルト生地の中に、カスタードクリームや黒さくらんぼを入れたガトーバスクも忘れてはならないバスク名物スイーツ。素材と味で直球勝負した食べやすい素朴な焼き菓子で、サン・ジャン・ド・リュズにあるアダムが有名。このお店では、ガトーバスクの他にも、マカロンなど地元名産のお菓子がたくさん揃っています。
カラフルでセンスの良い雑貨たち
それから、バスク地方に行くとよく見られるカラフルなマルチボーダーのファブリック。キャンバス地のバッグやテーブルクロスなど、幅広いアイテムに使われ、意外にも部屋に合わせやすいとてもおしゃれな柄です。小さなポシェットやタオルなどは、お土産しても喜ばれそう。
■イベント
バスクカラーの白と赤をまとった人で溢れかえる © ATOUT FRANCE/C. Cincet
バスク地方の祭りといえば、スペイン北部で行われる伝統的な祭りに倣ったバイヨンヌ祭(7月末~8月頭)が有名。地元の人によれば、このお祭りを見なければ本当のバスクやバイヨンヌを見たことにはならない、とのことです。人々がバスク建築に使われている色と同様、白い服に赤いスカーフというバスク伝統の衣装を身にまとい、牛追いや闘牛、カーニバルが数日間に渡って賑やかに開催されます。
【参考サイト】