それでは「は、はやく教えてくれ!」という方のために結論を先に。
■負けない競馬…馬券を買わないことですな
■当たる馬券…全ての馬券を買うことですな
すばやく<戻る>をクリックしようとしたあなた、ちょっと待ちなさい。まだ話は始まったばかりである。あわててはいけない。
「しょーもないこと言うなあ、ったく」と思われたあなたは正しい。が、わかっていながら実行出来ないのはホントに正しいか?
そう、ここに馬券の真実が潜んでいるのである。買わずにすめば苦労しない、全て買っても儲かるわけない。では、どうすれば効率よく利益確保を目指していけるか?そこんとこをよーく考えてみる必要があるのだ。このことについて理論的に解説しようというのが、このコラムの主旨である。
馬券を買わないわけにはいかない。馬券を握りしめて見るレースがいちばん面白い。だがご存知のとおり現在の控除率は25%、つまり馬券100円お買い上げの時点で25円はJRAに支払うわけだ。残り75円を的中した人にだけ分配するというのが基本である。どう考えても消費者に不利なルールである。そんな状況で戦っていることを忘れてはいけない。
全ての馬券を買うわけにはいかない。競馬にはオッズというものが存在する。18頭出走するレースの馬連は153通り存在する。必ず万馬券(しかも153倍以上)が約束されていればいいが、そんな親切なことをJRAに望むべくもない。ということは、ほとんどの場合マイナス決算になってしまうのである。そんなおバカなことを続けていける人はいない。
しかしまちがいなく言えるのは、必ず当たり馬券は存在するということだ。ルーレットやチンチロリンのように“親の総取り”というケースはない。ここまで説明すれば、みなさんにも真実が見えてきたはずだ。馬券購入における“利益確保の原則”は単純なことだ。的中する馬券のみを購入すればいい。だがしかし、世の競馬ファンは当てることに固執するあまり、こんな簡単な原則を忘れている。総流し、BOXなどムダな馬券を買うことに熱中している人のなんと多いことか。