国宝や世界遺産たくさん! 奈良の基礎知識
710年に都が作られ、国宝や世界遺産となる神社・仏閣が数多く建てられた奈良。またそれ以前からも宗教や文化は発展しており、古代日本の歴史をひも解く上で、重要な場所として数えられています。ここではそんな長い歴史を持つ奈良を、東大寺など重要なお寺が数多くある北部(奈良市街・大和西大寺・西ノ京)、昔ながらの風景が残る西部(斑鳩)、飛鳥時代の中心地だった中部・東部(明日香・三輪・橿原)、自然の宝庫である南部(吉野山地)と、4つのスポットに区切ってご紹介します。
地域によってまったく違った魅力がありますので、ご旅行の際には是非参考にしてみてください。
2016年10月更新≫「はじめての奈良、おすすめ観光エリア5選」
北部(奈良市街・大和西大寺・西ノ京)
鹿で有名な奈良公園。季節の草木も楽しめる。写真:奈良市観光協会
世界遺産にも認定される東大寺の大仏殿。写真:矢野建彦
そして奈良市街から二駅、近鉄電車で大阪方面に行くと大和西大寺駅があります。ここには東大寺に対して設立された「西大寺」があり、金剛四天王像が安置されていることでも知られています。
また大和西大寺駅から10分程度歩くと、これまた世界遺産の「平城宮跡」が。まさに1300年前に都があった場所で、ここで時間を過ごしていると遥か昔の栄華が想像でき、感慨深い気分にさせられます。
そんな大和西大寺から南に向かって二駅行くと西ノ京駅に到着します。ここにはかの有名な鑑真が創立した「唐招提寺」と、天武天皇が創立した「薬師寺」があります。両方とも東大寺や春日大社と比べるとそれほど大きなものではありませんが、神社・仏閣ファンに特別愛される由緒あるお寺です。この唐招提寺と薬師寺は徒歩10分程度しか離れていないので、一度に見て回る人がほとんど。市街の町並みとはまた違った、奈良のゆったりとした空気を感じながら楽しんでください。