スピーディな展開がわかりやすい「西遊記」。京劇仕込みの棒術も
今月、来月の国立劇場では、「歌舞伎鑑賞教室」の公演が行われています。
「歌舞伎のみかた」 という解説コーナーの後に、今月は市川猿之助の一門による『華果西遊記』。
400年という歴史をもつ歌舞伎を、気軽に、楽しく体験できるチャンスです。
その『華果西遊記』、ごぞんじ三蔵法師の旅行記を題材とした「西遊記」の、「華果」、これは市川猿之助の俳名なので、猿之助版西遊記というわけです。
今回は市川右近さんが孫悟空をつとめます。
女性ばかりが住むという国に通りかかった三蔵法師一行ですが、その国の女王にひきとめられて、病に伏せる芙蓉を見舞います。その病はすなわち恋煩い。三蔵法師に恋していたのです。その女王姉妹、実は蜘蛛の妖怪。囚われの身となった三蔵たちを、孫悟空が通力を使って救いに行きます。
ご存じ猿之助一門のスピーディーでストーリー展開の早い、スペクタクルなみどころの多い舞台です。
また京劇仕込みの棒術をつかった大胆な立ち回りも見どころの一つ。
主演する役者さんたちの意気込みを、次のページからご紹介します。