なじみの赤坂の街で歌舞伎を公演
赤坂駅前にオープンした赤坂ACTシアター。
これまでも中村獅童の出演した『トゥーランドット』や、映画でもおなじみの『フラ・ガール』、今後も『CHICAGO』など、現代劇、音楽劇が劇所のオープニング公演としてラインナップされている。
そのこけら落としの公演としてこの9月、歌舞伎がお目見えする。
コクーン歌舞伎、平成中村座、そしてNY、ヨーロッパ公演を果たした中村勘三郎が、ここ赤坂の新しい劇場で歌舞伎を披露する。
赤坂界隈といえば「赤坂芸者」というように元はちょっと粋な花柳界の街。
その赤坂ACTシアターの劇場で制作発表が行われた。
中村勘三郎
「劇場のこけら落としのラインナップに選んでもらってこんなありがたいことはありません。
ここでは中村獅童君も出た『トゥーランドット』を観ています。いい小屋だと思います。ただね、ちょっとあそこの(客席壁側の)提灯が斜めに取り付けられてるでしょ、あれがちょっと気持ち悪いかな (笑)。それにね、赤坂は実は自分の家からいちばん近い劇場。昼も夜もなじみの店がたくさんあるんですよ。
たしかにこの劇場には花道はないですね。でも花道がなくてもたいていのところで歌舞伎はやれると思っています。招んでくれればどこでもやれちゃう。
この春、ルーマニアのシビウという町では工場で公演したんですから。
今回は役者の人数も少ないけれど、若い役者を育てる意味もこめて頑張りたい。
なんだかんだいっても歌舞伎はまだまだ一般の方にとって敷居が高いと思うんです。今回TBSというテレビ局が主催してくださる。歌舞伎が電波に乗るわけで、たくさんの方に面白いと思っていただきたいですね」