歌舞伎/歌舞伎関連情報

新派120周年 歌舞伎とは深い縁!

「新派」という演劇、見たこと・聞いたことはありますか。おそらく歌舞伎よりも「見たことない」という人は多いのではないかと思います。

執筆者:五十川 晶子

「新派」という演劇、見たこと・聞いたことはありますか。

「新派」という演劇、見たこと・聞いたことはありますか。
新しい「派」と書いて「新派(シンパ)」。
おそらく歌舞伎よりも「見たことない」という人は多いのではないかと思います。

「新派」とは、演劇のジャンル名でもあり、たとえば歌舞伎といえば歌舞伎座で芝居をする役者がほとんど限定されているように、新派の公演もも新派俳優として専門に演じる役者さん達で構成されることが多く、現在では劇団新派と言われるようになりました。

新に対して旧。旧派=歌舞伎。
明治時代、従来の歌舞伎に対して新しい演劇の動きがおこりました。
もとはといえば、大阪で発生した壮士芝居や、オッペケペ節で有名な川上音二郎の書生芝居が発端でしたが、その後、政治運動の宣伝色が強くなっていきました。

そこで、伊井蓉峰らが男女合同改良演劇の劇団を結成、その後東京で旗揚げし、離合集散をしながら、新聞小説などの舞台化を始め人気を得ます。
その後、歌舞伎役者の演技をもとに、しかしより写実的な演技により、『不如帰(ホトトギス)』『金色夜叉』『婦系図(おんなけいず)』などで成功を収めました。
明治後期から大正にかけては、歌舞伎顔負けの人気を誇ったようです。

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