初めてなら、やっぱり歌舞伎座から
お正月といえばテレビも朝から伝統芸能番組が花盛り。やはりお正月ならではの和のテイストに合うエンタテインメントなんですね。
そこで、「今年こそ何かの伝芸を観ることに挑戦したい」と考えている人に、ぜひ歌舞伎をおすすめします。
例えば役者。歌舞伎といえばなにはともあれ、役者なんです。改めて役者という点で見てみれば、能楽や文楽に比べ、歌舞伎の方が圧倒的に知っている人や聞いたことのある名前が多いのではないでしょうか。
しつこいですが、作品よりもまずは役者の芸を楽しむ傾向が強いのが歌舞伎。1月の東京の各劇場に登場する役者にスポットを当てて観劇の楽しみ方を、(あくまで独断と偏見で)三回にわたってご紹介していきます。
最初にご紹介するのは歌舞伎座。歌舞伎といえばやっぱり歌舞伎座です。
歌舞伎座の建物からして、すでに相当なインパクト。ついつい手を合わせたくなるような、ちょっと神社仏閣のような外観です。ここをバックに記念写真を撮っていかれるお客さんも多いようです。中に入れば真っ赤な絨毯に朱塗りの柱、お正月飾りも華やかで、一気に「芝居を観るぞ!」という気分にさせてくれます。
正直言って、演舞場や国立劇場、浅草公会堂の外観は、「華やかさ」「ゴージャスさ」「ありがたい感じ」という点では残念ながら低ポイント。初めて歌舞伎を観るという人にこそ、まずは歌舞伎の殿堂、歌舞伎座に足を運んでいただきたいと思います。2008年には改築予定なので、ますます今拝んでおかなくては!です。