歌舞伎/歌舞伎関連情報

11月 新橋演舞場『児雷也』製作発表 1(2ページ目)

11月の新橋演舞場は『児雷也豪傑譚話』。尾上菊五郎率いる菊五郎劇団による痛快エンタテインメントに仕上がったカッコイイ歌舞伎作品! 歌舞伎を初めて観る人も、何度も観てきた人も楽しめる必見の舞台だ。

執筆者:五十川 晶子

理由 その1
若手フレッシュ、花形スターの揃い踏み。
菊之助、松緑、亀治郎の三人が、よりによって気味の悪い巨大生物、ガマ、ヘビ、ナメクジの化身となるのだからそれだけでワクワク。聞けば、宙乗りや早替りという歌舞伎独特のケレンもあり、スモークや照明が、いわゆる”歌舞伎っぽくない”斬新なものだとか。衣裳もこの三人は登場するたびに替えるらしく、まずは視覚的に見どころ満載らしいのだ。

理由 その2
ツボを押さえた演出と脚本。
どうやらストーリーが分かりやすいらしい。複雑だった草双紙の筋を整理して、若手三人が大活躍するドラマに仕立てたという。それに中には、「え?あの菊五郎さんが?」というような抱腹絶倒の場面も用意されているらしい。
と同時に、歌舞伎好きにはたまらない、『忠臣蔵』『合邦辻』『小栗判官』などのいろいろな歌舞伎の演目の名場面が散りばめられているというのだ。パロディっぽさがうれしいじゃないか。

花形三人が大活躍。
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