若手フレッシュ、花形スターの揃い踏み。
菊之助、松緑、亀治郎の三人が、よりによって気味の悪い巨大生物、ガマ、ヘビ、ナメクジの化身となるのだからそれだけでワクワク。聞けば、宙乗りや早替りという歌舞伎独特のケレンもあり、スモークや照明が、いわゆる”歌舞伎っぽくない”斬新なものだとか。衣裳もこの三人は登場するたびに替えるらしく、まずは視覚的に見どころ満載らしいのだ。
理由 その2
ツボを押さえた演出と脚本。
どうやらストーリーが分かりやすいらしい。複雑だった草双紙の筋を整理して、若手三人が大活躍するドラマに仕立てたという。それに中には、「え?あの菊五郎さんが?」というような抱腹絶倒の場面も用意されているらしい。
と同時に、歌舞伎好きにはたまらない、『忠臣蔵』『合邦辻』『小栗判官』などのいろいろな歌舞伎の演目の名場面が散りばめられているというのだ。パロディっぽさがうれしいじゃないか。
花形三人が大活躍。 |