苦手意識が一気に逆転? 「はまる」に通じるかも。
●歴史が苦手。→ 現代に通じるドラマ多し。
「義経くらいは分かるけど、あとはあまり歴史上の人物は知らないから」「戦国時代のこれこれこういう戦いが物語の前提、とか言われても、日本史忘れちゃったし」・・・。筋書きなどを読むと、たいていその演目の前提として、歴史上の事件や人物のことが書かれている。お芝居を楽しむ上で、この前知識は大事なものだからだ。
だけど、その事件や人物自体に関心がなかったり、知らなかったりするケースは多い。
ではその演目が楽しめないかというと、まずそんなことはないからご安心を。
物語の舞台に歴史の事件を借りてはいても、話の一番コアな部分は、やっぱり「一途なお姫様の初恋」だったり、「切っても切れない親子の絆」だったり、ダメだと分かっているのに「悪の道へ走ってしまう男女」だったりするからだ。
ただ、その人物の歴史上の前提とか、おそらく昔の人ならみんなが知っていたその人物に関するエピソードのようなものが、歌舞伎では結構重視されていることは確か。そのエピソードを知った上での物語というのが、特に義太夫狂言と呼ばれるジャンルの演目群には特に多い。
もし観る演目が決まったら、やっぱりちょっとだけ前知識を得ておく方が、結局は面白く観られると思うのだ。
正月の歌舞伎座は拝みたくなる美しさ。 |