昨年は、歌舞伎発祥から400年。TVや雑誌では歌舞伎界の新世代が続々登場し、あちこちで話題になるなど注目の的!しかし、忘れてはならないのが、実力派の役者たちが魅せる深みのある「ドラマの世界」なのだ。
時代を超えて共感できる情感、はたまたファンタジックな物語・・・。さあ、伝統芸能の枠を越えた歌舞伎のユニークさをお楽しみください。




●荒唐無稽なだけじゃない!

「歌舞伎」が話題になるときは、比較的「役者」にスポットが当たることが多い。それもそのはず、歌舞伎とは、江戸時代の昔から、かっこよい役者を見せるためのエンターテインメントだったからだ。ひいきの役者を作ることが、歌舞伎入門の「いろは」であることも確かだし、実際に役者の顔を覚えれば歌舞伎がより身近になる。
「歌舞伎はもともと荒唐無稽で、ばかばかしいものが多いので、ストーリーの細部は気にせず、役者を楽しみましょう」というのは歌舞伎の入門書でよく見るフレーズだし、実際に筆者も良くそう思う。
でもやはり、慣れない人ほど目の前の舞台で起こっていることに関心が集中し、「どんなドラマか!」を追おうとするのじゃないだろうか。
実は筆者もその口でした。
それに実際に歌舞伎には実にいろーんなドラマが満ち溢れているのだ。
これを満喫しない手はない。