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月刊横山めぐみ

横山めぐみと聞いて、最初に連想するのはドラマ「北の国から」の「れいちゃん」。横山めぐみ演ずる「れいちゃん」が登場する「「北の国から,87,初恋」」は、シリーズの中でも特に印象深い。

執筆者:小島 聡



「月刊横山めぐみ」96ページ ISBN: 4107901041 667円。
総合評価☆☆★★★

横山めぐみと聞いて、最初に連想するのはドラマ「北の国から」の「れいちゃん」。横山めぐみ演ずる「れいちゃん」が登場する「「北の国から 87 初恋」」は、シリーズの中でも特に印象深い。純の初恋の相手として当時、中学生くらいであった私には尾崎豊の話で盛り上がる「純」や「れいちゃん」と同じくらいの年齢。北の国からの「れい」ちゃんの登場は、トピックス的にもリアルタイムなだけになおさら印象深い。

そんな横山めぐみが今年、挑んだドラマ「真珠夫人」(4月から7月)は、菊池寛原作の小説を元に製作されたドラマで視聴率を含め(全65回、平均視聴率9.8% )OL達の昼休みを1時半からにする会社が現れるたり、ドラマ終了後、原作が読みたいという視聴者の声を反映して、文庫本が復刻されたりするほど。

「真珠夫人」の原作は菊池寛の小説で1920年に新聞に掲載され、大正時代の通俗小説流行の契機となったということだが、テレビドラマのストーリーは昭和時代に脚色されている。横山めぐみが演ずるヒロイン「瑠璃子」が華族である父親を破滅に追いやり、恋人との中を引き裂き、金ですべてを手に入れようとする成金に復讐するというものだ。これだけの反響を呼んだということは、現代においても男性社会に対する批判精神が色濃く表れているように思われる。

「月刊横山めぐみ」のインタビューでは、彼女を代表する2つの作品の役どころについてもコメントが掲載されている。若かりし頃は「北の国から」のれいちゃんのイメージが強すぎて、何をやっても「北の国から」の話ばかりされてしまうことと、清純すぎる「れいちゃん」と自分の本当の姿のギャップが大きすぎることについて悩んでいる時期もあったこと。真珠夫人については、北の国からに続く、自分の代表作が北の国からのシリーズが終わるこの年については、ひとりの役柄でいろいろな演技が要求され、作っていくいく喜びと表現する喜びを実感できたことなどが述べられている。

この彼女を代表する2つの作品の間には10年以上の年月が経過しているおり、コメントからは横山めぐみの女優としての成長もうかがえるわけだが、「北の国から」の清純なイメージで横山めぐみをとらえていたサイドからすると、あれだけ清純なイメージを脳裏に焼きつかされながら、当時から清純では無いと言い切られると痛快ですらある。その他、学生時代の恋愛、馬のように走った陸上部時代の話、ヤンキー女子学生に虐められていた時代の話などが掲載されている。

写真集は「自分の周囲に寄って来る男たちを虜にしては、破滅させていく妖婦と化していく」というドラマでの役どころを表現するカット、ポーズが多い。和服姿でおもむろに、股間や胸に手を入れるポーズ、黒のガーター姿での真下、真後ろからのショット。観音折りの4ページでは、シャワールームで液体を口元から滴らせるシーンなど。真珠夫人のドロドロとした内容と比較してしまうと若干、露出度の押しが弱いという気がしないでもない。ただポーズやショットは娼婦をイメージしており、北の国からの「れいちゃん」の清純なイメージしか持っていない方には「れいちゃん」の変貌ぶりが脳裏にのこる。
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