女性と出世が絡むとライバル心は執着に
『あるいは裏切るという名の犬』はライバル心と嫉妬と出世を描いた傑作フレンチサスペンス。 |
ダニエル・オートゥイユ、ジェラール・ドパルデューの二大スターがライバル心を燃やす警察官を演じます。ですが、ただのライバル心に終わりません。
元は親友同士。同じ女性を愛した過去があり、凶悪な現金輸送車強奪事件を解決した方が、次期長官の座に着くことになっているため事はさらに複雑に。
仕事の方針も違う二人の対立心は、様々な起伏の結果、思いがけない最後を迎えることになります。嫉妬と出世への執着、過去から生み出される許せない心は、簡単に手放せない。だからこそ、二人の男のライバル心は、余韻を醸し出しいつまでも心に残ります
ライバル心は決して消せない。奈落の底に行きつくまで?
『プレステージ』はクリスチャン・ベイル、ヒュー・ジャックマンの2代スターがマジシャンとしてライバル心を燃やすストーリー。 |
二人の抗争が限りなくどんどんエスカレートしていくところがみどころでもあり、恐ろしいほどの執念を感じさせられるポイントでもあります。
普通の人も多少の執念やライバル心がありますが、映画はそこを大きく強調して不毛さや、残酷さが描かれます。ライバルの相手に勝つ秘訣があるとすれば、二人のライバル心がコントロールが効かないほど大きくなる前に、抜け出す方法を取ること。
真似したくないライバル心の映画は、執着や嫉妬から抜け出せなければ、最後は奈落の底に行き着くことを教えてくれると思います。次回はいよいよ、ライバル映画ベスト5です。
【関連記事】
・ライバル映画ベスト!あいつに必勝の秘訣上