団塊ボーイズのチャレンジ精神に学べ
©2006 TOUCHSTONE PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.2008年2月9日(土)より新宿バルト9 他全国ロードショー |
4人のうち一人、ティム・アレンが演じているダグは、メタボに悩む歯医者。決まりきった生活に満足している間は、かつて大切にしていた何かを忘れてしまっている場合もあったりします。もう一度、かつてよりどころにしていた自分自身を思い出すのは可能でしょうか?
ジョン・トラボルタが演じるウディは、 モデルの妻に逃げられ破産寸前。マーティン・ローレンス演じるボビーは、作家になる夢に敗れた上、妻に頭が上がりません。ウィリアム・H・メイシー演じるダドリーは、パソコンオタク。異性に縁がないだけじゃなく、何をやってもヘマばかり。
かつて若かったときは、あれもしたい、これもしたいと望み、あれもこれもできると思っていたはずなのに、だんだん、あきらめることが多くなっていると気づいたりします。
中年4人組は、「ジタバタしながら、あきらめない」珍道中で、徐々に変わっていきます。年をとることなんて、ささいなことではないかと感じさせられるのです。
旅から帰ると人生は変わる
サイドウェイで描かれる人生の寄り道の贅沢な香り |
『サイドウェイ』 は、ポール・ジマアッティとトーマス・ヘイデン・チャーチの出演作。数々の賞に輝いた04年の作品。中年の男性2人が、ちょっとした休暇にでる「人生の寄り道」を描いています。
『アバウト・シュミット』では、ジャック・ニコルソンが定年退職をした普通の初老の男性を演じています。仕事をなくしたことで心に穴がぽっかり開いてしまう様子が描かれます。(なくしてしまうのは仕事だけではないのですが)。
両作品とも、『団塊ボーイズ』よりはずっとシリアスな作品ですが、旅に出ることで日々に爽やかな風が吹き込む様子は同じ。どこかへちょっと出かけるだけで、帰ってきたときには別な人になってしまうのかもしれませんね。
それは、年がいくつであろうと関係ないこと。中年男性を主人公にした旅の映画が多いのは、それだけ中年男性が、変化を欲していることを意味しているのかもしれません。旅は人生。映画の旅で描かれる人生には、より生き生きした楽しい生活のヒントが潜んでいるのです。
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