文章:オライカート 昌子(All About「人気映画・ヒット作」旧ガイド)
邦画と洋画のリメイク作品には違う特徴があるって知っていましたか? 傑作リメイク作品には条件があるのです。

邦画はリメイク全盛!? その意外な実情とは?

日本沈没の画像
映画をリメイクした作品の最大のヒット作は『日本沈没』
邦画はリメイク映画が全盛なのでしょうか? 中でもテレビドラマ/コミック作品の映画化人気は過熱気味のよう。2007年の興業ランキングが10位まで発表されましたが、テレビやコミックの映画化作品以外のものは、『恋空』『武士の一分』のたった2作だけです。

テレビドラマのリメイク作品で、今まで一番ヒットした作品は、2003年の『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の173.5億円。歴代の興行収入でもジブリ作品の3作に続き4位と大健闘しています。それに続くのが、昨年公開の『HERO』の81億円です。

映画作品のリメイクはちょっと様子が違います。2006年の『日本沈没』が53.4億円を記録。他にはドラえもんのリメイク作がスマッシュヒットを記録したのみ。他の映画リメイク作は歴代ランキングに入っていません。

再生できた? 『椿三十郎』のインパクトは?

椿三十郎の画像
リメイクによって、黒澤作品の偉大さを再確認させられた
冬の話題作のひとつ、黒澤明監督作品のリメイク映画『椿三十郎』が公開中です。黒澤明監督作品と同じ脚本・音楽・カメラワークを使い、忠実なリメイクを志したようですが、数字的には伸び悩み気味。

黒澤作品では、決闘シーンの血しぶきが、観客に強いインパクトを与えました。今の観客は血しぶきぐらいでは驚きません。それと肩を並べるような力強いシーンが足りなかったところに、課題があったのではないかと思います。

邦画のリメイク作では、2005年の『戦国自衛隊1549』『妖怪大戦争』も歴代100位に入れず、平凡な記録に終わりました。邦画ファンは、テレビドラマやコミックファンより、リメイク作に点が辛いようですね。

黒澤作品のリメイクとしては、5月に『隠し砦の三悪人』が公開予定です。今までのリメイク作以上のヒットと人気を得るのか、楽しみに待ちたいところです。


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