バブルの時代は、誰も未来が読めなかった
バブル時代を出来るだけ忠実に再現。小さな遊びが楽しい |
バブル時代の大きな特徴は、誰も未来の心配をしなかったこと。地価も給料も景気も右肩上がりで、それが永遠に続くと思っていたのです。「バブル」と呼ばれるようになったのは、崩壊した後です。誰もこんな生活はその時だけで終わるなんて思わずに、六本木のスクエアビルの高級ディスコでユーロビートに合わせて踊り、トレンディードラマを楽しみ、朝シャンし、財テクにうつつを抜かし、F1レースを楽しみ、学生はイベント券を配り、スキーを楽しんでいました。
『バブルへGO!!タイムマシンはドラム式』では、当時の有名人(当時はブレイクしていなかった人も含め)が本人役でカメオ出演しています。また、当時の六本木ができる限り再現されています。六本木交差点の誠史堂書店や、通りのハンガーガーインや、当時そのままに復元したスクエアビルなど。
バブル体験者は、当時の思い出が一気に戻ってきて、一瞬、本当にタイムトラベルしてしまったかのように感じるのではないでしょうか。
バブル時代再評価!
『バブルへGO!!タイムマシンはドラム式』の中で、主人公、広末涼子演じる田中真弓は、「バブルって最高!」と叫びます。そんな台詞は、バブル崩壊の後遺症に苦しんだ90年代には決して生まれなかったはずです。バブルがはじけた時、まるで天井から真っ逆さまに落ちていったような突然の衝撃があったのです。衝撃も薄れ90年代も昔になり、今日本では、いざなぎ景気を超える長期間の好況期が続いています。お隣中国では、まさにバブルの絶頂期。今は、バブルの功罪だけを見るのではなく、別の視点からバブルを評価しようとする流れが生まれているようです。
3年以上続いた当時のバブルのお祭り騒ぎは、決して再び出会うことのない稀有な体験のはず。目を逸らすより、断罪して懐かしんだり、当時の逸話を楽しんだ方がいいのかもしれませんね。
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