POINT1 美しさと大胆さ
ジェニファー・コネリーは『ビューティフル・マインド』でアカデミー助演女優賞を受賞 |
脱いでも美しさには変わりはないのですが、『レクイエム・フォー・ドリーム』では、過激すぎるという意見も。その反面、この映画で彼女の評価が、上がったのも事実。この作品で、2000年度インディペンデンススピリット賞の助演女優賞にノミネートされ、演技派として生き残る、きっかけにもなります。
こだわらずに出演作を選んでいくことで、美しさ以外の点でも注目されることになりました。美しさも若さも一時。それに頼らずに、自分の新たな面もどんどん開発していこうとするところは、見習いたいですね。
POINT2 たくましさ
『砂と霧の家』では、アカデミー主演女優賞にノミネート |
でも、それだけではないのが、凄いところ。『レクイエム・フォー・ドリーム』で、麻薬に溺れる女性を演じた後、『ポロック』で、画家ポロックの愛人を演じ、ついに、『ビューティフル・マインド』で、実在の科学者、ジョン・ナッシュの妻アリシア役で、アカデミー助演女優賞を受賞するのです。
『ビューティフル・マインド』で共演した、『ウィンブルドン』などのポール・ベタニーと結婚。03年にポール・ベタニーとの間に息子が生まれ、2人の子供の母になります。
『ビューティフル・マインド』でもそうですが、その後の『砂と霧の家』でも、『ダーク・ウォーター』でも、幸せとは無縁の苦悩する女性を演じて、共感を呼びます。特に『砂と霧の家』では、精神的に追い詰められ、正気の瀬戸際にいる女性の役で、アカデミー賞に再びノミネートされます。
苦しむ女性を演じていても、彼女の場合は、それをあからさまに表現するのではなく、クールな仮面の中の隠れた、揺れる内面の葛藤を演じるのが上手です。
それは、きっと、彼女の内面の豊かさと同時に、今まで生きてきた経験が生かされているのだと思います。どんな目にあっても、ただでは起きない、女性のしたたかさとたくましさ。それは、だれにとっても強みにしようと思えば、できることではないでしょうか?
次のページでもまだまだジェニファーの魅力の秘密に迫ります。