2/3 全米で人気沸騰の最新映画 [映画] All About

カワイイだけじゃない。スリルと深みに満ちた
『ハッピーフィート』

『ハッピーフィート』は４年の歳月をかけて作られたCGアニメの傑作映画です。本物にしか見えない、レベルの高い技術の粋と、深みとスリルに満ちた物語。それが、私たちの心に訴えかけてくるものはとても大きく、子供だけでなく、大人も絶対見る価値がある作品だと思います。

物語は、南極のペンギン帝国から始まります。「心の歌」を歌うことで、パートナーを見つけるこの国では、学校の一番大切な授業も歌を歌うこと。

でも、マンブルができることは、歌うことではなく、タップを踏んで踊るハッピーフィート。

マンブルは、歌えないことを気にするよりは、自分の好きなことを追求していきます(時には隠れて)。そして新しい世界にも尻込みせずに、チャレンジしていきます。ペンギンなのに、ヒーローにも思えるほどの、魅力を持ったキャラクターです。

監督は『マッドマックス』、『ベイブ』のオーストラリア人監督ジョージ・ミラー。南半球出身監督ということで南極も近く、地球環境には敏感なのかもしれません。この作品には、地球全体をイメージできるスケールと深みが感じられます。地球上に、共に住んでいるペンギンをはじめとした動物たち、私たちを取り巻いている自然、環境への理解と共感が、決して押し付けがましくなく自然に湧き上がるところが見事です。

面白さと意外性に満ちたストーリーが、躍動感溢れたスクリーン上で展開されていきます。音楽も聞いたことがあるものばかりです。ペンギンの群舞は、大きなスクリーンで見れば見るほど、忘れがたいものになるのではないでしょうか。

『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのイライジャ・ウッドが、マンブルの声を担当。マンブルが恋に落ちるグロリアには、『アップタウン・ガール』『8 Mile』などのブリタニー・マーフィ。

マンブルの母にニコール・キッドマン、父にヒュー・ジャックマン、長老に『Vフォー・ヴェンデッタ』のヒューゴ・ウィーヴィング、などオーストラリア人俳優の有名どころも出演。

ロビン・ウィリアムスは、アミーゴ５人組のリーダー、ラモンと、教祖のラブレイスの2役を担当しています。同時に出ている場面も多いのに、どうやってるんだろうと不思議です。

ブリタニー・マーフィも、ニコール・キッドマンも、ヒュー・ジャックマンも、ロビン・ウィリアムスも、出演者はみな、ダイナミックな歌声も披露してくれます。本当に歌っているのか、信じられないほど上手です。（イライジャ・ウッドは果たして歌うのでしょうか？）

【作品評価】
ペンギンに触りたくなる度：★★★★★
ファンタジー度：★★★★
(※最高評価は★５つ)

【関連DVD作品】
『ハッピーフィート』と合わせて見ていただきたい作品を紹介します！

・ジョージ・ミラー監督作品『ベイブ都会へ行く』牧羊豚ベイブの第二弾。パワーアップした豚のベイブに注目。『マッドマックス』バイオレンスに満ちた近未来を描く傑作アクション。この映画で監督も、主演のメル・ギブソンも一躍有名に。
・CGアニメ作品『カーズ』車しかいない世界。でもさすが、ディズニー・ピクサー作品。必見です。『森のリトルギャング』ドリームワークス社の速いテンポに大満足の動物CGアニメ作品。
・ドキュメンタリー作品『皇帝ペンギン』アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞のフランス製ドキュメンタリー。『ホワイトプラネット』温暖化のせいで北極は消えてしまう？　貴重な北極の映像満載のドキュメンタリー作品。
・出演者代表作品『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ言わずと知れた、アカデミー賞受賞の傑作ファンタジー。イライジャ・ウッドは主演のフロドを演じている。『アイス・ストーム』アン・リー監督の冷え冷えとした家族を描いた問題作。まだ若いイライジャ・ウッドに注目。『シン・シティ』イライジャ・ウッドもブリタニー・マーフィも出演している傑作バイオレンス作品。『アップタウンガールズ』ブリタニー・マーフィがすべてを失ってしまった元富豪のおじょうさまを演じている。『ムーラン・ルージュ』ニコール・キッドマンの美しさが映える傑作ミュージカル作品。『Xメン』シリーズヒュー・ジャックマンの大出世シリーズ。ミュータントたちのバトルを描く、アメコミ作品の映画化。『Vフォー・ヴェンデッタ』ヒューゴ・ウィーヴィングは、ずっと仮面のままの出演だけど、存在感は抜群。『いまを生きる』
ロビン・ウィリアムスが型破りな国語の先生を演じる傑作感動作品。心を自由にして、自分らしく生きるというテーマが胸に迫る

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