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映画で学ぶ"夏恋に失敗しない方法"(2ページ目)

夏恋は、他の季節の恋愛とちょっと違うのでしょうか?映画の中の夏恋をピックアップして、独特のパターンを探してみました。これさえ知れば、あなたの夏恋は必勝!

執筆者:オライカート 昌子


夏恋チェック3 女は大胆、男は臆病

ベティ・ブルーインテグラルの画像
ベティ・ブルーは、激しい女性。それを受け止めるゾーグの優しさが胸に沁みます。
夏の女性は大胆です。映画の中では、恋の主導権を握っているのは女性のようです。それって、一般のイメージとは違いますよね。

夏は、心も身体も開放的になることが多いと思いますが、旅先で突然恋に落ちたりすると、相手の情報をまだ十分に持っていないことがほとんど。つまり、ミステリアスな相手ってことになります。

男性は特にミステリアスな相手に弱いのかもしれませんね。相手のことをもっともっと知りたいけど、時間・空間的に無理って言う場合、女性は主導権を握りやすくなるのかもしれません。恋のアバンチュールという言葉がよく似合う夏の恋。女性の側は、それをちゃんと心得ているようです。

『愛人/ラマン』に出てくる17歳の女性は、中国人の富豪の若者に出会うと、自分から行動に出ます。『ダーティダンシング』の17歳のベイビーも、相手を待つなんてまだるっこしいことはしません。『イヴォンヌの香り』のイヴォンヌも、そうですし、『ベティ・ブルーインテグラル』のベティもそうです。

女性が主導権を握り、自分の方から一歩進む。それって、男性の側からすると驚きですよね。自分の持っている恋愛パターンから外れた方法で来られると、初めは臆病にしていても、次第に心を奪われてしまいます。服装にしたって、夏の女性は魅力的。彼女たちは、ミステリアスで、セクシーで、大胆で、自分の心に忠実。駆け引きや、「この恋を結婚に結びつけよう、永遠の愛にしよう」なんて打算とは無縁。その力は大きいですよね。

夏恋チェック4 夏恋は後に引く

大胆な女性に心を奪われた男性は、恋しさをいつまでも持ち続けます。相手が大胆な女性でなくてもそうです。例えば、『ベニスに死す』のグスタフ教授などはそうですよね。彼は、タジオ少年に恋して、ベニスから離れられなくなってしまいます。
 
『きみに読む物語』のノアもそうです。この恋に一生を捧げるって思わせるほどに、夏恋のインパクトは大きいのかもしれません。『50回目のファースト・キス』では、アダム・サンドラー演じるプレイボーイのヘンリーは、記憶障害に陥っているルーシーのためにあらゆる手段を使って、毎日恋に落ちる方法を探し続けます。『ビフォア・サンライズ恋人までの距離』のジェシーは、たった一日出会っただけのセリーヌを9年間も忘れられないのです。

女性の側は、もっとたくましいようです。『きみに読む物語』で、ノアと恋に落ちたアリーは、なんとかノアを忘れる方法を見出していきます。『コールドマウンテン』のエイダも、着々と自分で生きていく力をつけていきます。みんながそうだとは言えませんが、主導権を持っている分だけ、女性の方が夏恋インパクトを避ける方法を知っているのかもしれません。

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