普通に見えるけど素敵な人たち
ヒッチは、デートのプロフェッショナル。でも自分のこととなると? |
『最後の恋のはじめ方』のウィル・スミス演じるヒッチは、デート・コンサルティングをしています。男女の出会い方のプロなのに、自分のことは、あまりわかっていません。外見でもテクニックでも劣るクライアントのほうが、かっこ悪さや弱さをさらけ出すことができる強さを持っているようなんです。その点では、クライアントの男性のほうが、かっこいいヒッチに勝っているわけです。
多分、ヒッチは、「自分は普通以上」って思っています。なのに、自分をさらけ出す強さがないために、ほんとのところは、「未満」なんてことは、よくある話かもしれません。そういう場合は、相手と真剣に向き合い、かっこよさばかりを追い求めないで、自分らしさを大事にすることにすれば、追い求めていたものを見つけられるのではないでしょうか?
素敵な潜在力を持っている普通の人たち。彼らがヒッチ並みに女性の扱い方に慣れ、自信を持てば、いい男への道は簡単に拓けると思います。それは、インディ・ジョーンズが、優しさを身につけ、本物のいい男になるよりは、ずっと簡単なことかもしれませんよね。
本物の優しさを持つためには強さも必要?
ミリオンダラーベイビーは、優しさについて深く考えさせられます |
『ロスト・イン・トランスレーション』のビル・マーレイ演じるハリウッド・スターのボブ・ハリス。彼のあり方に優しさを感じます。彼の優しさは、よく思われようとか、自分の好きにしたいというエゴとは無縁。だから、スカーレット・ヨハンセン演じるシャーロットとの間にある情感がとても素敵なのです。
『ミリオンダラーベイビー』のクリント・イーストウッド演じるフランキーが下す決断は、もっと厳しく、「人間の存在確認を試される」ようなもの。彼と、マギーとの関係は、究極のものといっていいでしょう。簡単に優しさとは呼べない、深くて暗くてかつ豊かな世界を感じさせられます。
本物の優しさは、本物の強さがないと成り立たないものかもしれませんね。自分の弱さをきちんと見つめながら、自分勝手ではない目的を遂行する強さ。エゴとは無縁の本当の優しさ。いい男には同時にそれが身についているって思うのですが、いかがでしょうか?
皆さんの考える「いい男」は、どんな人ですか?時々、そういうことを考えてみるのも楽しいですよね。
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