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韓国のタランティーノ、リュ・スンワン監督

独特の映像センスで‘韓国のタランティーノ’と称されるリュ・スンワン監督。新作『相棒』では自らアクションに挑戦した監督に単独インタビュー! 素顔に迫ります。

執筆者:桑畑 優香

韓国映画に秀でた監督は多いものの、演じて撮ることができる監督はごくわずか。その代表的存在が、リュ・スンワン監督です。2005年の『クライング・フィスト』はカンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞、最新作『相棒―CITY OF VIOLENCEー』は昨年の釜山国際映画祭でも多くの観客から拍手を浴びました。その新作ではなんとアクションを「自作自演」! アーティスティックな感性といい、独自の世界観といい、類まれな才能を持ち合わせた監督、リュ・スンワンの素顔に迫ります。

本物のアクションを撮りたかった

「たくさん質問してください!」と気合十分だったリュ・スンワン監督
ガイド:
前作の『クライング・フィスト』に続く骨太の作品ですが、『相棒』を製作するに至ったきっかけを教えてください。

リュ・スンワン監督:
『ARAHANアラハン』を撮影したときに、莫大な資本、CGなどにストレスを感じました。そこでそういったものに依存しない、本物のアクションを撮りたいを思うようになったのです。幼いころに憧れたような、男くさいタフな作品をね。

『クライング・フィスト』もそんな想いからスタートした映画でした。しかし、スタジオでの撮影が多かっため、『相棒』は街を舞台に撮ることにしました。そのときから自ら出演し、生身のアクションを見せようと決めていました。今、撮らないと永遠にこんな作品をやることはできないと思ったのです。なぜなら、正直に話すと、僕自身がだんだんアクションに関心がなくなってきていたからです。これは、プロの監督が職業倫理にのっとって商業化のために作った作品ではなく、純粋なアマチュアが夢をかなえるために撮った作品といえます。

次ページでは、アクションシーンの極意について語ります。
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