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『冬ソナ』後もRyuが人気を保つ理由

ドラマ『冬のソナタ』の挿入歌で大ブレイクしたRyu。単独インタビューで、彼の人気と魅力の秘密に迫りました。

執筆者:桑畑 優香

ドラマ『冬のソナタ』の挿入歌「My Memory」や「最初から今まで」を歌い、日本を席巻した歌手、Ryu。現在11月15日にリリースされたニューアルバム「A better day」を引っさげてツアーやディナーショーに奔走しています。コンサート本番直前に行った楽屋でのインタビューにはすべて日本語で答えてくれました。ドラマ『冬ソナ』の放送終了後も、なぜ根強い人気を誇るのか。その答えはニューアルバムのタイトルにも隠されていることがわかりました。

より良い日に向かって

コンサートではアカペラで「My Memory」を披露
インタビューの直前までリハーサルを行っていたRyu。ステージから聞こえてくる歌はアップテンポの曲が多く、Ryuといえば、甘く切ないバラード……と想像していた私には、ちょっと意外でした。そしてもうひとつ意外だったのは、インタビューに通訳の方が同席していなかったこと。韓国語でインタビューしようかと思いつつも「日本語バッチリ大丈夫ですか?」とたずねると、「バッチリじゃないです!」と笑顔で答えるRyu。来日する韓国のスターは多いけれど、日本語でお話を伺ったのは、中・高校時代を日本で過ごした『私の名前はキム・サムスン』のキム・ソナ以来のことです。

ガイド:今回のツアーの趣旨を教えてください。

Ryu:
今回のツアーは、A better dayといいます。これまではいつも変わらない自分のままでレコーディングしたり、取材を受けたり。それでは何か発展してないという気がしていました。人間ってどんどん良くなろうとしないとまずいなと思いました。目標に向かっている皆さんと私と一緒にA better day、より良い日に向かっていきましょうという意気込みが入っているアルバムです。今回のアルバムはいろいろなジャンルの曲が入っています。昔からとにかくいろいろなジャンルに興味がありました。浮かんだことを曲に書いて表現しながら皆に聞いてもらえばと思っていろいろな曲を書きました。

ガイド:
Ryuさんというと日本では『冬のソナタ』の『My Memory』をはじめ美しくてスローな曲のイメージが強かったと思うのですが、今回それをあえて変えてみたかったということですね。

Ryu:
そうですね。もちろん何曲かは昔のバラードもあるのですが、今までのバラードとは違う雰囲気の曲も入っています。また、昔歌手になろうと思ったときにとても夢中になって練習し真似していたブラックミュージック、ヒップポップやR&B系の色も少し入っています。
『最初から今まで』という曲だけで私のことを覚えていらっしゃる方々には、少し慣れない感じがするかも知れませんが、自分もちゃんとずっとやりたい気持ちが強かったので、今回実現できて良かったと思います。

次ページでは、Ryuの音楽のルーツについて語ります。
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