地味なのに見ごたえあるバラエティ
草野★キッド vol.1「変」 草野仁 最強伝説編 (DVD) ※スタート当時の路線、大人のユートピア「草野ユートピア・ランド」の建設を目標に、強力なゲストと大暴れ! |
マニアックな香りを漂わせ、従来の深夜っぽさを失っていない番組となると、どうやら25時あたりに生息しているようです。草野仁と浅草キッドという異色トリオがMCを勤める「草野★キッド」(深夜0:45~1:15 テレビ朝日)もその一つで、2005年の放送開始以来、安定した人気を獲得しています。
ただ、これに限らず深い時間帯には共通してることですが、番組予算の少なさを何となく感じてしまうんですね。しかし、そうした低予算を逆手に取って、「草野キッド」は地味ながらも興味を引く質実剛健な企画で、生き残りをかけているんです。
予算削減が功を奏した!?
スタート当初は「草野ランド建設」というテーマで、多彩なロケ企画を展開してましたが、最近では全面的にリニューアル。「人気者の自分史バラエティ」と題して、ゲストが自身の半生を振り返り、ラストには経験に裏打ちされた格言を披露するというコンセプトにシフトしたようです。登場するのは、毎回1組の芸能人。芸人と女性アイドルの出演する頻度が高いのは、この時間帯の視聴者層が男性中心ということから考えてのことでしょう。「徹子の部屋」など普通のトーク番組と違うのは、そのゲストが壇上に立って、手書きのフリップを使い、順を追って発表していくところです。
もともと週代わり企画の中にあった「格言道場!」が、レギュラー化されたものですが、単発の頃には毎回3、4組が登場してたものでした。それが1組だけになったことで、一見地味な構成になったと思いきや、逆に深い内容を掘り下げられるようになったのです。
トーク番組とは一味違うコンセプトとは?