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gooランキングでたどる懐かし深夜番組(2ページ目)

バラエティに富んだランキングが楽しめるgooランキング。その中で先ごろ「もう一度見てみたい懐かしの深夜番組」という興味深いランキングが発表されました。今回はそれを見ながら、色々考えてみたいと思います。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

お笑い・バラエティ番組ガイド

今見ても面白い「名作」たち

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『やっぱり猫が好き 6枚BOX』(フジテレビ)
今も人気の「猫が好き」ですが、これは深夜時代に放映されていた時期を収録しています
もちろん、これぞ深夜番組と言えるものもランクインしています。4位の『やっぱり猫が好き』は、もたいまさこ、室井滋、小林聡美が3姉妹に扮したコメディ。三谷幸喜の出世作としても知られています。レギュラー放送はかなり以前に終わったものの、今でも年一回のスペシャル番組や、最近では3人をフィーチャーしたCMがオンエアされたりと、その人気は今も継続中です。

9位の『鶴瓶・上岡パペポTV』は、もともと関西ローカルで絶大な人気を誇っていたトーク番組。当時は大阪中心に活躍していた上岡竜太郎が全国的な知名度を獲得したきっかけのプログラムでもあります。いま放送中の人気深夜番組『きらきらアフロ』は、制作局は違うものの、笑福亭鶴瓶が「相方」の松嶋尚美を引き立てて、同じようにブレイクさせたという意味でも、エッセンスを受け継いだ番組と言えるでしょう。

10位の『カルトQ』は、一般人には問題の意味すら判らないほどのマニアックな難問を、予選を方抜いてきた出場者達が、その道のプロとして、プライドを掛けて答えていく画期的なクイズ番組でした。深夜番組としては、話題性、人気ともにトップクラスを走っていましたが、22時30分のプライムタイムに昇格してからは、視聴率が伸び悩み、打ち切りとなってしまいました。ただ、その後もスペシャル番組や他の番組内のコーナーとして復活することが多く、深夜放送としてなら今も充分通用するのではと、密かに期待しています。

深夜番組の歴史を代表する番組と言えば?

こうした個性的な数々の番組の中でも、深夜番組黄金期だった90年代前半を象徴する1本と言えば、ここでは13位にランクインした『カノッサの屈辱』ではないでしょうか。仲谷昇扮する「仲谷教授」の案内で、当時のトレンドや人気商品を歴史になぞらえて講義していくというコンセプト。毎回テーマが変わることもあって、ネタの仕込みや構成には相当の労力と知力が使われてきたことと思われます。

非常にクオリティの高い番組であることは確かですが、その一方でこの時代だったからこそ、深夜番組の代表格と見なされるほどの人気を誇ったのかもしれません。復活して新たな題材をテーマにするよりも、これまでの放送分をじっくり見直したいと願っているのは当ガイドだけでしょうか?

少数意見も気になったりして

という訳で、gooランキングを元にいろいろお話してきましたが、無理を承知で言わせてもらえれば、20位以下の少数意見についても俄然知りたくなってきました。ここで触れた番組の多くは、BSやCS、DVD等で見ることができますが、中にはタイトルさえも忘れてしまった番組の中にも、今なら大受けするような内容のものがあるかもしれません。

ちなみに、当ガイドにとってのフェイバリット深夜番組を1本選ぶとすると……。うーん『TV海賊チャンネル』でしょうか。あっ! 誤解しないでください!! 司会の所ジョージの自由な進行ぶりが楽しかったんですよ~(と書いても、言い訳にしか聞こえない?)。

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