数度のリニューアルで生まれた「さいころトーク」
ある意味「ごきげんよう」から生まれた名コンビ(小堺一機 & 柳沢慎吾LIVE ライブマン★コミック君!! テレビくん登場の巻) |
そのほか「ロンドンハーツ」「アメトーク」(ともに、テレ朝)などもフォロワーズと言っていいでしょう。また、こうしたお笑いトークのコンセプトに、大胆なアレンジを加えた「人志松本のすべらない話」(フジ)は、不定期番組ながら、シリーズをまとめたDVDが、20万枚以上の売上げを記録するなど、いまもっとも注目されているバラエティのひとつです。
心がけ次第でグンと高くなるハードル
これらとは一線を画した人気トーク番組に、小堺一機司会の「ごきげんよう」(フジ)があります。「さんま御殿」と比べると、様々な点で対照的な作り方がなされていることに気付きます。
この番組最大の特徴は何と言っても、サイコロを振って出たテーマを、ゲストが喋らなければいけないということでしょう。「さんま御殿」の場合は、ゲストの喋る内容は決まっていますが、「ごきげんよう」ではトーク内容を綿密に打ち合わせておく事ができません。
また、たっぷりと時間を掛けて収録した後に、編集で大幅にカットしていく「さんま御殿」に対して、「ごきげんよう」は毎回収録したものを、ほぼノーカットでオンエアしています。これは特にお笑い芸人にとって、かなり高いハードル設定である筈です。
出演者の「ランク」が見えてくる!?
テーマが6つだからといって、6種類のネタを用意しておく必要はありません。それでも、前もって幾つかは仕込んでおかなければならないし、ネタが受けるかどうかは、自分次第という厳しさがあります。
ちなみに、月~金の帯で放送しているこの番組。毎週、1日で5本分を収録しているとのこと。通常のゲストは必ず3日分出演するので、月火水に登場する人は1回の収録で間に合いますが、木金からスタートする人は2週に渡って収録に参加する必要が出てきます。
それを分かった上でゲストを見ていると、偏見かもしれませんが、新人や若手は木金スタートで、売れっ子は月火水スタートのように思えます。こうした裏側を想像しながら見るのも、バラエティ鑑賞法の一つとしてどうでしょうか?
ある意味、ここも「さんま御殿」以上に、ひとつの「戦場」なのかもしれませんね。