知っておきたい「おっかけ」の7カ条
1、 誕生日を知っている。2、 吸ってるタバコの銘柄を知っている。
3、 好きな洋服のブランドを知っている。
4、 バイト先を知っている。
5、 バイトのシフトを知っている。
6、 自宅を知っている。
7、 母親の名前を知っている。
危険ですよね。1~4までは善しとしましょう。シフトを知っているとか危険ですよね。バイト先に通い詰めるか、店長に聞くか、しか方法が考えられません。むろん前者でしょう。店長はそう簡単に口を割りません。そして7番目。母親の名前を知って何になるんですかね?情報として、大した価値を生むようには思えませんが、彼女たちにとっては「みんなが知らないことを知っている」という事実が貴重なわけです。
熱の終焉 ~姿を変える愛の形~
他のファンと食事を取るお笑い芸人。この姿が一つの「おっかけ」を終わらせるきっかけにもなります。 |
「公演中に目が合った。」
「一緒にご飯を食べに行った。」
「あのセリフ、私に言ってるのかも。」
こうした妄想と事実を繰り返すことにより、それを友人に報告して羨望を得ることが自らの喜びになっていきます。もし仮に、その芸人が他の子とも食事をしている姿を見たら、思いがけず容易に冷めてしまいます。それは芸人の女癖に嫉妬して冷めるのではなく、自分と同じような立場・情報量の子が他にもいるという事実に冷めるのです。そしてこれを機に、また別の若手芸人をピックアップします。話したことの無い関係から、バイトのシフトと母親の名前を知るために。
どうでしょうか。皆様の周りにもこうしたサイクルを繰り返す「おっかけ」はいませんでしょうか?最後に一つお断りしておくと、「おっかけ」の中には当然ながら純粋な気持ちでファンをやっている子も、逆に母親の名前を知るだけでは物足りない子も存在します。今回のケースは、「おっかけ」の一時段階というか、一般的なレベルの子達を対象としています。
しかしながら、種類はどうあれお笑い芸人には近付きやすいので彼女たちを刺激するには事欠きません。芸人を志す者、それを好きになる者がいる限り「おっかけ」が消滅することはないでしょう。私、この際だから、言ってしまいます。「女子中高生たちよ、もっと芸人をおっかけなさい。」なんだかんだ言って、ファンは芸人の「観られる意識」を育てます。もし彼らが手の届かない存在になってしまったしても、それにはファンの貢献があってこそなので。
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