疑ったものを「処理」する。
はい。ご覧の通り「疑う」の後にするべき行為は「処理」という行為です。疑ったものをそのままにせず、ちゃんと自分の中で処理することが、いざというときの「ツッコミ」を大きく左右します。例えば、疑い:『図解!はじめてのアマチュア無線』
処理:「はじめるんですか?正直、のめり込まないことを祈ります。」
疑い:『地球の歩き方 コートジボワール』
処理:「そのチョイスはどうでしょう…。そもそも出てたんですね、コートジボアール編。」
疑い:『This is アメリカンジョーク』
処理:「間違ってると思いますよ…。目指している方向が。」
という一連のやりとりを自分の頭の中で行います。ぼちぼちお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、お察しの通りだいぶ根暗な行為です。普段から社交的で明るい方には不慣れな作業かもしれません。とはいえ、日々「疑い」と「処理」を繰り返す行為は「ツッコミ」上達への近道です。それが証拠に、こういったことを日々考えていると先ほどの女性が読んでいた『鉄道員(ぽっぽや)』に対して、ごく自然に「普通じゃん!」とか「今さらかよ!」というツッコミをしているはずです。意識をしなければ、気にもとめなかったはずなのに。
これには気をつけて!電車トレーニングの注意点
毎日の通勤電車。ツッコミが巧くなりたい気持ちは分かりますが、度を越さぬよう注意も必要です。 |
ただし、今回の場合でも以下のような点には注意してください。
■ 決して声に出さない。
声に出してはいけません。不審に思われます。思わず声を発してしまったら、仕方ないので携帯電話を取り出して「変わった着ボイス」であることをアピールしてください。でも基本的に電車の中ではマナーモードで。
■ ニヤニヤしない。
これも避けてください。だいぶ不審に思われます。
でもこういう場合、プッ…、一度笑い出すと抜け出せないですよね。プフッ…。
笑いを止めようとすればするほど、逆におもしろくなってきちゃうんですよねぇ。フフッ…。
となるので、おとなしく次の駅で降りてください。
■ 無理やり本のカバーをめくらない。
この時点で不審者です。同じ車両に必要以上の正義漢がいたらアウト確定。「君、レディになんてことするんだっ!」の声とともに腕の関節をきめられ、数分後には駅員室でこってりとしぼられます。
さぁ、これらを早速明日から実践して、素敵な「ツッコミ」を目指しましょう!
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