EOS 5D MarkII
ちょうど1年前に発売された機種となるが、その輝きは衰えないどころか際立ってすらいる。35mmフルサイズのデジタル一眼レフとしてははじめて動画撮影、それもフルHDでの撮影機能を搭載するなど発売後1年経った現在でもスペック的になんら劣るところはない。初代EOS 5Dで指摘された機械としての脆弱さも大幅に改善されており、一般的な使用用途であればほぼ問題なくなった。
35mmフルサイズのイメージセンサを搭載しているため、いまだにボディだけでも20万円以上するがそれだけの価値が充分にあるデジタル一眼レフであるのは間違いない。これ以上の製品はプロユースになるので、実質的にはアマチュアにとっての最高峰のデジタル一眼レフであるといえるだろう。
「ちょっとしたプロ気分が味わえる? 被写界深度とは?」でも書いているように、イメージセンサが大きければ大きいほどボケやすい。ボケ味を楽しみたいユーザーにとっては変えられない価値を持っている。
ただし、その性能を活かすには高価なレンズが必要になることも言い添えておくべきだろう。ボディだけで20万円半ば、レンズを含めたら優に30万円台後半の初期投資をしなければならないのが厳しいところだ。