元男役と言えども、女性。娘役に転向するのに、そんなに苦労もないだろう…とお思いでしょうが、それが大変。

台詞や歌の発声、所作(動き)、踊り——。これまで男役として身に着けたものを、娘役に変えなくてはなりません。

“ただ歩く”にしても、足のラインがはっきりと見え大股で歩いていたものが、ドレスの裾さばきを美しく見せるものとでは大きく違う。
これまでリードしていた所作やダンスも、今度はリードされる側。
発声の違いは言うまでもありませんよね。

化粧も、地色から眉毛の描き方まで全く違う。
リーゼントに命を懸けていた(?) 髪型も、これからはシニヨンやお団子や、カツラのデザインを考えたりセットも大変。
男役時代にはあまり必要のなかった髪飾りやアクセサリーにも苦労することでしょう。

“舞台の上”だけではありません。
娘役用の稽古着も揃えなくては…。私服だって、スカートなんてほとんど持ってないかも~。でもまずは、髪の毛を伸ばさなきゃ!

あっという間に娘役が板についているように見える元男役さんたちですが、その陰では色んな苦労があるわけです。

男役から娘役に転向する生徒がいるなら、ではその逆は…?
私は……1人も聞いたことがありません。
それはやっぱり、無理なのでしょうね。


関連記事

宝塚の男役が「男役」になるまで

宝塚の娘役が「娘役」になるまで



【編集部おすすめの購入サイト】

楽天市場で宝塚のCD・DVDを見る

Amazonで宝塚のDVDを見る

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。