舞台のどこにいても目を引く美貌ゆえか、下級生の頃は色の濃い役が多かったダンちゃんですが、『うたかたの恋』のマリー・ヴェッツェラ、『ゼンダ城の虜』のフラビア姫のような可憐な娘、『風と共に去りぬ』のメラニーのようなしっとりとした女も似合う…。
それでいて『王家に捧ぐ歌』のアムネリス、『長崎しぐれ坂』の芸者・おしまなどで見せた凛とした姿は、男役にも負けないかっこよさを持ち合わせたものでした。
また、中国公演では “楊貴妃の再来”と言われた彼女が演じた『花舞う長安』の楊貴妃は、檀 れいだからこそ生まれた役と言えるでしょう。
早くから大抜擢を受けとんとん拍子に上に上がってきた人ではありませんでした。「私、いつも一生懸命でした。」と自身が語るとおりの努力の人。
一作ごとに悩み苦しんで誕生させた魅力的な多くの女性たちは、その時その時の“檀 れい”を表し彼女を大きく開花させました。
美しく妖艶でかっこよく――鮮やかに咲き誇った大輪の薔薇――。
檀 れいさんは退団後も大好きな芝居を続けるそうです。
退団後の初仕事は以下の通り。
出演 梅若六郎/野村萬斎/小林十市/檀 れい/茂山宗彦/茂山逸平/茂山童司/梅若慎太朗/桂 南光/桂小米朝/英太郎 他 | |
10月29日(土) | 梅田芸術劇場 |
10月31日(月) | オーチャードホール |
女優・檀 れいを、どうぞよろしくお願いします。
宝塚のダンちゃん……お疲れ様!
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