宝塚ファン/宝塚歌劇団 トップスターの変遷

月組トップスター・彩輝 直―退団(2ページ目)

2005年5月22日――月組トップスター・彩輝 直さんが宝塚歌劇団を退団されました。妖しく、そして爽やかに…色んな色を魅せてくれた人。

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド



【月組時代】
(2003年10月~)

2003年 『薔薇の封印』ミハイル役
2004年 『ジャワの踊り子』アディナン役 *トップお披露目
  『飛鳥夕映え』蘇我鞍作(入鹿)役 *本公演トップお披露目
  彩輝直バウ・パフォーマンス『熱帯夜話-眠れない夜に・・・-』
2005年 『エリザベート』 トート役


元月組トップ・大地真央さんにどこか似た端正で美しいルックス。
わずか研2の新人公演で、『ベルサイユのばら』のアンドレという、二番手の役に大抜擢。
その後も新公、バウ、やがて本公演、月組~星組~専科へと経てゆく過程で様々な役と出会い、どんどん成長してゆきました。

宝塚での最後の役となったのは、星組時代、新公でも演じた『エリザベート』の死神 トート。
ハスキーな響きの深い声。
耽美で妖艶で甘く、ただそこにいるだけで伝わるムードに溢れ…
内に秘めた包容力と力強さを思い切り感じることのできる、5代目のトートを、見事に務め上げました。

彼女の魅力を現す代表的な言葉――妖しさ。
ですから、『ベルサイユのばら』のオスカルや『誠の群像』の加納惣三郎のような役も似合う。
それでいて『WEST SIDE STORY』ベルナルドのような男らしい役、『薔薇の封印』のミハイルのような悪役も似合ってしまう。

白であり黒。さわやかで野性的。誠実で危うい。
女役も少年役も。両性具有な魅力。

「次はどんな彩輝 直を見せてくれるのだろう…」と期待させてくれ、触れた者をいい意味で裏切ってくれる楽しさ、心地よさ…。
イロンナ色を備えた男役でした。

トップになってからの3作品も、彼女にしか出せない色で魅せてくれましたが、まだまだ違う色に出会いたかったと思うと、それがもう叶わず残念です。


*彩輝 直さんの後任となる月組トップスターは、『エリザベート』でエリザベートを演じた瀬奈じゅんさん、相手役の娘役トップは彩乃かなみさんです。関連記事

 

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