影コーラスなど……宝塚で使うカゲ●●とは?
影コーラスなど……宝塚用語
宝塚で使われる“カゲ●●”も、この意味を含んでいます。
まずは、音に関する“カゲ●●”をご紹介しましょう。
<目次>
カゲ・コーラス
歌声は聴こえるけれど、歌っている生徒が舞台上にいない場合のコーラス。2名~10名ほどで行います。
まだまだ出番の少ない下級生が歌う場合もあれば、歌の上手い抜粋メンバーで行う場合もあり。
カゲ・ソロ
カゲ・コーラスと同じですが、こちらはソロ。歌の上手い生徒が歌います。
カゲ・コーラス・ボックス
カゲ・コーラスやカゲ・ソロを歌うスペース。レコーディングブースのように、防音装置で守られた部屋です。
舞台上の音楽や台詞などが聴こえています。
マイクが数本あり、それを囲んで歌います。
舞台上やオーケストラの指揮者を映し出すモニターが設置されています。
歌う生徒は音を聴きつつ、指揮を見ながらキューに合わせ歌います。
【オマケ】
歌ではなく、台詞が流れる場合も多々ありますよね。
こちらは、カゲ・コーラスボックスからの生ではなく、すでに録音されたものを流している場合がほとんどです。
さて、今度は「陰」の意味を持つもの。
カゲ段
一言で言うと、客席からは見えない階段。生徒が、何かのセットにスタンバイする際に使う階段です。
こんなものがあります。
●大階段のてっぺんに上るための、大階段横にあるカゲ段
●上がっているセリに上るためのカゲ段
●高めのセットに上るためのカゲ段
●銀橋から登場するため、オーケストラボックスの中に設置されたカゲ段
大道具さんや小道具さんにより、必要な時だけ設置され、すぐに撤去される可動式の階段です。
他に、こんなカゲも。
「●●さんの影」とか「●●役の影」と言う場合もありますね。
実際舞台にいるのは、生徒A。
Aのシルエットや後姿だけを見せ、お客様には生徒Bと思わせる…
歌舞伎でいうところの「替え玉」という演出法。
色んなカゲ…。
カゲではあるけれど、演出方法により色んな「影」が、舞台進行のために様々な「陰」が、こうして活躍しています。
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