<配役を決める>
主な配役は、すでに決まっています。しかしその他の配役となると、集合日までのこうした期間に決められます。
配役を決めるのは演出家一人ではありません。歌を歌う役なら音楽担当の先生の、ダンス場面なら振り付けの先生の意向も入ってきます。
また、本公演だけではなく新人公演やバウホール公演などで下級生の生徒に接する機会が多い演出助手の「あの子はいいですよ…」なんていう声も生かされることでしょう。
さて、こうしてスタッフらが作業を進めてゆく間、その公演の舞台に立つ生徒たちは何をしているのか……。まだ別の公演に出演していたり、オフだったり。
主役クラスの生徒は公演ポスターの撮影があるため、自分の役はもちろん、詳しいストーリーなどもう少し踏み込んだところまで聞かされるでしょうが、それ以外の生徒はほとんど何も知らないのが現状。自分の配役も集合日までわからなければ、台本も手にしていなかったり。
生徒たちが大変なのは、稽古に入ってからということです。
次回は――スタッフの「稽古期間中」。
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