宝塚ファン/宝塚歌劇の舞台とバックステージ

宝塚歌劇団試験Part1 タカラジェンヌも試験に苦しむ?(2ページ目)

舞台に立っているタカラジェンヌにだって、試験があります。と言っても全員ではありません。試験のある学年は何期生? 時期はいつ? ところでナゼ、試験はあるの?

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

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ただ、まだ下級生の内は、すべてのスタッフといっしょに作品を作ってはいません。ですからスタッフも、各生徒の各技量や魅力がわからないこともあります。そうした場合、配役を決める、バウホール公演などでは出演者を決める際に、試験の結果が参考になると言えます。

試験の結果が大きく反映される、そしてファンの方にもわかってしまう箇所は……香盤表。つまり、順番です。プログラムや「宝塚おとめ」の順番、これは試験の成績順となっています。

本音を言うと……試験が好きな生徒はそういないでしょうね(い、いたりして…)。思えば、日々稽古場や舞台で試されているわけですから、毎日が試験のようなものですが、同じ課題が出され、それを短時間で覚え、たった一度で結果となってしまうのが試験。かなり緊張しますよ。

しかし、それが配役や香盤に反映されるのですから、みんな頑張るわけです。そして試験というものがあることによって“もっとレッスンしよう”“香盤を上げたい”という気持ちにもなれます。


試験の結果は、どう発表されるのか……。“同期生全員の各点数を紙に書き出し、誰もが見れるように、それを劇団の廊下に張り出す!” ……なんてことは…しません。

確か理事長と組のプロデューサーのいる理事長室に一人ずつ呼ばれ……“総合成績、何人中・何位”“各科目、何人中・何位”と書かれた成績表の紙を手渡され……。
で、「ダンス、もうちょっと頑張りなさい」とかイロンナイロンナことを言われ……。

この、ほんの数分間の“椅子の座り心地”を良くしたいがためにも(?)やはり試験は頑張らねばならないのです…

次回は――各試験科目について。



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