宝塚ファン/宝塚歌劇団 トップスターの変遷

星組トップ・香寿たつき、渚あき―退団(3ページ目)

2003年3月23日――星組トップスター・香寿たつきさんさんが宝塚歌劇団を退団されました。娘役トップ・渚あきさん、そして星組を代表する多くの生徒さんたちも宝塚を去りました。

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

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また、所作事の難しい日本物も、どこか“形で見せる”といった役も、すべての基礎がしっかりしている上での的確な演技と、そこに生まれる彼女ならではのリアルさが、安定した舞台と訴える力強さを与えてくれました。

そして彼女の一番の武器である表現力が、すべてにおいて波を打つように溢れ、芝居だけではなく、元々力のある歌やダンスを、さらに高いところに持っていってくれました。

場面や役によってダンスの表現の仕方が違うのは当たり前でしょうが、歌によってあれだけ声質を変えられる人も珍しいでしょう。常に甘さを響かせた艶やかな彼女の歌声に魅了された観客は、どれほど多いことでしょうか。

普段の女性らしさとは裏腹に――スーツとソフト帽の似合う大人の男、そのものでした。


渚あきさんは1986年4月『キス・ミー、ケイト』で初舞台。同期生には、宙組トップの和央ようかさん、専科の初風緑さん、汐風幸さん、元花組トップ娘役・森奈みはるさん、元月組トップ娘役・麻乃佳世さん、元星組トップ娘役・白城あやかさんらがいます。

初舞台後、雪組に配属
1993年 6月花組に組替え
2001年 9月星組に組替え
2001年11月『花の業平』『サザンクロス・レビューII』で星組トップ娘役に

<主な舞台歴>

1990年 8月『花のもとにて春』静でバウ初ヒロイン
1992年 4月『この恋は雲の涯まで』静御前で新公初ヒロイン
1993年 1月『セ・ラムール』マリー
1996年 6月『ハウ・トゥー・サクシード』スミティ
1997年10月『白い朝』おのぶ 
1999年 8月『タンゴ・アルゼンチーノ』ミシア 
2000年 4月『源氏物語 あさきゆめみし』朧月夜
2000年11月『ルートヴィヒ?世』エリザベート
2001年 7月『ミケランジェロ』ルイーザ
2001年11月『花の業平』藤原高子
2002年 4月『プラハの春』カテリーナ
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