“思いっきり卒業式を満喫できない”という理由は他にもあります。それは、卒業式の直後に宝塚歌劇団の入団式が待ち受けているからです。

宝塚ファンの方ならご存知のように、歌劇団に入団しても“生徒”と呼ばれるタカラジェンヌたち。呼ばれ方は同じでも、ほんの数時間で学生から社会人となるわけで、その責任感と緊張ゆえ、リラックスした気分で卒業式を楽しめないのかもしれません。


音楽学校の卒業式と普通の学校の卒業式の大きな違い。私が思うにそれは、卒業生よりも、在校生=予科生の方が激しく泣いている! これは毎年そうでしょうね。
不思議ですね……。一年間、いっぱいいっぱい叱られて。その本科生が卒業する。やったぁ~! 晴れて私たちの天下だぁ~! そう思えば、あんなに泣けるわけないのに。じゃあ、予科生たちの涙、あれは……うれし涙? ところがそうではありません。

宝塚の生徒としての規律や礼儀作法を教えてくれたのは、学校の先生方より一年上の本科生。それは本当に厳しく、時には矛盾を感じることもあったけれど、何もわからず入学した自分たちを“宝塚の生徒”に鍛え上げてくれたことに対しての感謝の思いがあるのです。

おまけに、昨日まで怖かった(?)本科生たちが、スミレのブーケを手渡す時などに、優しく笑顔で「頑張ってね…」「劇団で待っているからね…」なんて声をかけてくれるものだから、余計涙が溢れてくるのです。

本科生たちに厳しく指導された予科時代がなかったら、舞台人の心得や同期生の温かさや大切さを、これほどまでに感じることもなかったでしょう。
だからこそ卒業する瞬間に思い出すのは、楽しい出来事よりも、辛かった予科時代が多いもの。そして、それをいっしょに乗り越えた同期生との友情。
「仰げば尊し」より「校歌」で涙が込み上げてくるのも、そのせいでしょうね。

晴れて宝塚音楽学校を卒業した生徒たちは、そのまま宝塚歌劇団の入団式に出席し、宝塚歌劇団の一員、研一生となります。そして初舞台公演の稽古に入ります。
「宝塚の舞台に立ちたい……」そう憧れ、高い倍率をくぐり抜けて宝塚音楽学校に入学し、厳しい2年間を終えた彼女たちの夢がもうすぐ叶います。



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