宝塚ファン/宝塚歌劇団 トップスターの変遷

花組トップスター・匠ひびき―退団

2002年6月23日――花組トップスター・匠ひびきさんが宝塚歌劇団を退団されました。苦痛を乗り越えてのラストステージに、多くのファンが涙しました。

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド

6月23日――花組トップスター・匠ひびきさんが、15年間の宝塚生活に幕を降ろしました――

匠ひびきさんは1987年『宝塚をどり賛歌』『サマルカンドの赤いばら』で初舞台。その後花組に配属され、下級生の頃より、ダンスのテクニックとセンスに高い評価を受け活躍。

<代表作>
1993年『メランコリック・ジゴロ』ダニエルで新人公演初主役
    (本役・安寿ミラさん)。
1995年『チャンピオン!』カルロスでバウホール公演初主演。
1997年『白い朝』栄二。
1999年『タンゴ・アルゼンチーノ』
    カール・フォン・ハートロー男爵。
2000年『~夢と孤独の果てに~ルートヴィヒII世』
    ベルンハルト・フォン・グッデン博士。
2001年『カナリア』ヴィム。
2002年『琥珀色の雨にぬれて』
    クロード・ドゥ・ベルナール公爵……

自転車で稽古場に通っていたからと、付いたニックネームが「チャーリー」。大きな瞳がいつもキラキラ輝いている、華やかで美しく気品のある二枚目スター。真面目でひたむきな努力の人。男役のシンボル・黒燕尾服でのダンスが誰よりも美しいチャーリー。

2000年専科に移籍しますが、2001年、愛華みれさんの後任・次期トップスターとして花組に戻ります。生粋の花組っ子と言ってもいいでしょう。花組にはこれまで、大浦みずきさん、安寿ミラさんというダンスの名手がトップスターだった時期があります。ファンの方々の間では、匠さんがトップスターになることで“ダンスの花組”の復活と言われました。
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