宝塚ファン/宝塚歌劇の舞台とバックステージ

舞台機構 Part3 「銀橋」からの眺めは?(2ページ目)

銀橋にタカラジェンヌが出てきたら、ワクワクしますか? 銀橋は、客席に一番近いもうひとつの舞台です。

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド

落っこちそうかなぁ~

大階段ほど怖くはありませんが、幅は120cmしかありません。足元も見ません。踊る時はもちろん、大きな衣装を着てすれ違う時、ひざまづく場合などはちょっと怖いですね。
簡単なステップで踊るだけならさほど問題はありませんが、ここでリフトの入ったデュエットダンスを踊るスターさんは、大階段に近い恐怖(?)を感じるそうです。

もし落ちるとなれば(そんなことは望みませ~ん!)オーケストラボックスか客席のどちらか一つ。「どちらがいい?」と聞かれたら、私なら迷わず「お客さんのお膝!」と答えます。ピアノやドラムセットの上には落ちたくない……


暗転!

暗転になり、舞台袖か花道袖に“はける”(引っ込む)時、これはちょっと怖いです。だって暗い…ですから。慎重に歩いて目的地にたどり着きたいところですが、それでは次の場面が始まってしまいます。だからダッシュで走る! 

昔この状況で落ちてしまった方……大浦みずき様。(ナツメさん、案外怖がりですねぇ。)今後こんなことのないように、この事件!以来、夜光の目印のテープが銀橋の端に付けられるようになりました。


あの長さがねぇ~

とても長く感じる銀橋。長さの感覚を覚えるのには、ひたすら“慣れ”が必要でしょうね。


さて――銀橋での場面の稽古は、どのようにして行われるのでしょうか……?
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