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大ヒット作の再々演 『ベルサイユのばら2001』開幕!

“ベルばらブーム”を巻き起こした『ベルサイユのばら』が東京宝塚劇場にて上演されています。4月に宝塚大劇場で大好評を得た宙組―フェルゼンとマリー・アントワネット編―!

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド

池田理代子氏原作の劇画『ベルサイユのばら』が宝塚歌劇団・月組によって初めて上演されたのは、1974年8月29日。
フランス革命を背景に、フェルゼンとマリー・アントワネット、オスカルとアンドレらの恋物語が描かれています。
脚本・演出に植田紳爾先生(宝塚歌劇団・現理事長)、そして演出に故・長谷川一夫先生を迎えての超大作でした。

初演に出演された方々はこう思われたそうです。「あの劇画のイメージを壊すことなく、宝塚ファンにも愛されるベルばらになるのだろうか……」と。しかしそんな心配もよそに、日本の演劇史上に残る大ヒットとなりました。

ルイ16世や王妃マリー・アントワネットなど実在の人物も登場し、革命という暗い歴史を語るとしてもそこは宝塚。それらを上手くかみ合わせた上に、客席からは思わずため息がこぼれる夢のような豪華な場面を随所に取り込みました。

マリー・アントワネットをはじめ、貴婦人たちの豪華なワッカ(ウエストから輪のように大きく広がったドレス)の衣装やアクセサリー、ロココ調のセット、迫力満点の革命のシーン、美しいラブシーン、フィナーレでの大階段を使ったデュエットダンス……。
これぞ宝塚、宝塚でしか表現できない作品に仕上がったのです。

またドラマチックな運命を背負った四人の主役たちは、まさに宝塚の舞台にピッタリでした。
政略結婚のためフランス王妃となり、ルイ16世という夫がいながらもフェルゼンとの恋に落ち、革命の末に絞首刑となるマリー・アントワネット。
身分違いの恋と知りつつ、アントワネットを愛してしまうスウェーデンの貴族フェルゼン。
乳兄弟として育ったオスカルをいつも守り愛し、失明の身でありながら革命の散弾に散ってゆくアンドレ。
女でありながらも男として育てられ、フランスのために生きたオスカル。
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