オタクとの恋・実践編8月28日の『EZ!TV』で「実録・オタクに恋する女性たち」という特集がありました。オタクとの合コンをよろこんでするグループとか、オタクとつきあっているためにデートも「『スターウォーズ』を見たいのに行くのは『鋼の錬金術師』」など苦労している女性をレポートしていて、「ホントに流行っているのか?」と眉に唾をつけながら見ていました。(『電車男』のフジテレビの番組ですから……)オタクとの恋愛、結婚を描いてリアリティがありかつおもしろいのが、安野モヨコのコミック『監督不行届』です。 安野モヨコはドラマ化された『ハッピーマニア』や現在人気の『働きマン』などの作者で、『美人画報』では美人になろうと努力していました。 そんな彼女がオタクの定番作品『エヴァンゲリオン』の庵野秀明監督と結婚。、その自分たちの夫婦生活をモデルにして書いたのがこの作品です。 さすがオタクの定番作品をつくる監督はオタクの中のオタク、筋金入りで、作品中で「日本のオタク四天王の一人」といわれています(後の三人はだれなんだ?)。 主人公はそのカントクを普通にしようと努力するが、逆に自分がオタクのダークサイドに引きずり込まれてしまう、という涙と笑いの記録です。 ダイコンがあるからニンジンがあるちなみに『電車男』と庵野秀明、意外な関係があります。それをつなぐのが電車男が好きなアニメ、正式には『月面兎兵器ミーナ』というタイトルなんだそうで。このヒロイン・月城ミーナはおしりからニンジンが生えていますがそれはなぜなのか?決してなんとなくではなく、理由があります。元になったのが「ダイコン」だったんです。 ダイコン、正確に言うと「DAICON」。これは大阪で行われた日本SF大会、つまり大阪コンベンションの略です。そして81年に行われたDAICON3と83年のDAICON4で、開会式に上映するために自主制作されたのが戦う美少女が最後には大根型宇宙船に乗るというアニメ。とても自主制作とは思えないレベルで当時大きな話題となりました。 そしてこのアニメの作画の主担当だったのがアマチュアだった庵野秀明で、この後、プロ入りし『風の谷のナウシカ』で「巨神兵」を作画します。 『ミーナ』のニンジンとの関係が偶然でない証拠に、DAICON4の時のBGMが『電車男』のオープニングテーマE.L.O『Twilight』。 ところで最後に一つだけいわせてください。電車男!オタク趣味にもどるのはいいが、オタクファッションにまで戻すことはないだろ!オタクファッションはこだわりじゃなくて、どうでもいいからそうなっていたはずだ。
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