幸い違うところもあって
『淋しいのは…』の戯作者、市川森一は夢と現実の狭間で寓話的なドラマを展開するのが得意で、だから旅芝居とストーリーがリンクするという展開が生まれたんですな。俳優がいてその俳優が演じる役があり、また劇中劇で別の役を演じる、そういう込み入ったドラマをつくるスタッフがいてその入り組んだところを楽しむ視聴者がいる、またそのドラマに影響されてドラマをつくり…とややこしくてしょうがない。
だから、この『淋しいのは…』は玄人筋の評価は高かったけど、当時は人気枠のTBS金曜ドラマだったにもかかわらず低視聴率だった。クドカンものもいままでは低かったが、いままでにないわかりやすい敷居の低さと、事前にスペシャル『三枚起請の回』を放送して前評判をとる仕掛けがあたって春からのTBSドラマではトップの成績というのが違うところ(TBSの他のドラマが低すぎるというのもあるけどね)
おや若旦那、いつのまにか寝なすったか。寝物語に入り組んだはなしを聞かせたからその中に入って、家が火事などという悪夢を見なけりゃいいが。「夢は五層に浸かれ」っていうし。
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関連リンク
以前、ガイド記事で『淋しいのはお前だけじゃない』を紹介したのは長瀬智也主演のこのドラマの時でした
元ネタは『淋しいのは…』だというのは去年の11月時点で指摘してます。
ガイド記事:「『IWGP スープの回』」