音がポイント『だんまりこおろぎ』
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生まれたばかりのコオロギは、一生懸命羽をこすりあわせて歌おうとしますが、なかなかきれいな音を出すことができません。ぼうやが大きなコオロギから、きれいな音で挨拶を受けている場面です。「だんまりこおろぎ」習作1997年copyright©2007 by Eric Carle |
生まれたばかりのコオロギのぼうやは、野原に出てばったやかまきりやあわふきむしに出会います。でも、大きなコオロギのように羽をこすって挨拶したいのですが、なかなかうまく音を出せません。
こし・こし・こしでもあららおとが でないよ うたえない最後に、ぼうやは自分と同じ静かなコオロギの女の子に出会い、素敵に鳴くことができます。音の絵本はうるさくなりがちですが、静かに読んできて最後に聞こえるコオロギの音は、とても効果的です。音を使っても「静か」がポイントです。ガイドは、ガに出会ったコオロギが「しんみり だまっているのも いいものだな」と思うところが好きです。カールさんと訳者の工藤さんの意図を汲んで、コオロギぼうやの羽のふるわせ声を楽しんでくださいね。
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■『だんまりこおろぎ』さく:エリック・カールやく:くどうなおこ出版社:偕成社出版年:1990/1990.10価格:2,520円(税込)
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