絵本/絵本関連情報

100日後まで役に立つ幼稚園の絵本(3ページ目)

お子さんが「幼稚園」という場を受けとめたら読みたい幼稚園の絵本です。わくわくしている子には今すぐ。そして不安が大きい子には、入園してからゆっくりと。その子に合ったタイミングで手渡してあげてください。

執筆者:鈴木 宏枝

それぞれの幼稚園『ようちえんにいったともちゃんとこぐまくん』

さくら幼稚園に入園したともちゃんは、帰宅してから、先生もお友達もお便所もお庭も「いやだぁ」と言って大泣きします。そこへ、仲良しのぬいぐるみのこぐまくんが話しかけてくる声が聞こえてきます。こぐまくんは「おてんきえん」に園バスで出かけているのですって。

お母さんのいないところで、ともちゃんはこぐまくんと語り合い、幼稚園ごっこをする中で、「いやだぁ」と思ったことを全部消化します。それだけお姉さんになったから、幼稚園に行くのかもしれませんね。動物たちのおてんき園もとっても楽しげです。

■『ようちえんにいったともちゃんとこぐまくん』
作:あまんきみこ
絵:西巻茅子
出版社:福音館書店
出版年:1988.3
価格:1,260円(税込)


悲しい気持ちでいると動物が『おひさまようちえんのひみつのともだち』

りこが通うおひさま幼稚園には、ひみつの動物たちがいるんですって。かくれんぼでオニになったかずくんが「やーめた」してすべりだいにのぼったときに見えたのは、堂々とした足取りのライオン。頭には金の冠も乗せていました。ねんどの時間にうまく飛行機が作れなかったゆうすけくんが砂場を見たら、ゆったりとねそべるラクダがいました。

子どもたちが一人のときにそっと寄り添うように登場する空想の動物たち――でも、その動物たちは、工作や遊びがうまくいかなくて悲しい気持ちに呼応して現れる、子どもたちにとっては「真実」です。絵本だからこそ、園の木々や茂みが動物の形をとって、そっと不安な子どもの近くに寄ってくるところがとてもリアルです。大人の知らない子どもの世界が幼稚園で展開されているところに焦点を合わせた、奥の深い絵本です。

■『おひさまようちえんのひみつのともだち』
ぶん:斉藤栄美
え:岡本順
出版社:ポプラ社
出版年:2005.5
価格:1,155円(税込)


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『ようちえんにいったともちゃんとこぐまくん』
ここで購入!さくら幼稚園に入園したともちゃんは先生もお庭もいじめっ子もイヤイヤ。でも、仲良しのぬいぐるみのこぐまくんに、こぐまくんの通っている幼稚園のことを聞いているうちに、だんだん元気になってきます。おてんき園とさくら幼稚園。似ているところも、違うところもあります。
『おひさまようちえんのひみつのともだち』
ここで購入!おひさま幼稚園には秘密があります。子どもにしか見えない動物が出てくるのです。ゾウ、キリン、ペンギン、ラクダ。どんなときに出てくるのかな?
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