コンパクトに情報がつまっている『環境がわかる絵本』
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ここで購入!今現在、どんな環境問題があるのか、それが日々の暮らしとどうかかわっているのか、また、それに対する取り組みはどのようにおこなわれているのかを解説します。イラストの豊富な「本」です。 | 総合学習や調べものにふさわしい、「イラストの豊富な環境問題の本」です。初版は2001年ですが、温暖化などの昨今の状況をふまえて、昨年改訂されました。「1 身近な環境を考えてみよう」で、ヒートアイランドや大気汚染、生活用水などの水の問題を取り上げます。「2 地球の環境を考えてみよう」で、酸性雨や人口爆発、エネルギー資源の減少の現実を示します。「3 地球の力を呼び戻すために」で、フロンガス規制のモントリオール議定書や、地球を守る27の基本原則をうたったリオ宣言などを紹介します。
現状を知る第一歩になる本です。大人が勉強をしたことを自分たちの言葉で伝えたいです。
■『環境がわかる絵本』
文:佐伯平二
イラスト:長崎訓子
出版社:山と渓谷社
出版年:2007.9
価格:1,470円(税込)
土から考える環境『土の絵本 環境をまもる土』
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ここで購入!「土」の様々を知ることのできるシリーズから、土と環境問題のかかわりを特に伝える本です。専門的知識がつめこまれていますので、事典のように使ってもいいでしょう。 | 全9集・45冊の「そだててあそぼう」シリーズは農作物や植物などの園芸絵本で、第8集は「土」に特化しています。土と環境の関係について、事典並の詳しく説明する本です。
「土がまもる地球環境」「砂漠化はなぜ起きるのか?」「地球温暖化と土の関係」「農業が環境をまもる」など全15章立てで、土と環境の関係があらゆる方向から説明されています。写真や図版も豊富ですが、酸性度とか土壌圏とか団粒構造などという言葉まで出てくるので、この本を使いこなせるのは小学校高学年以降でしょうか。幼児の疑問に答えるために、大人がおさらいをしておくのに向いています。「生ゴミから、たい肥をつくろう」というあたりは身近で納得しやすいです。
■『土の絵本 環境をまもる土』
へん:日本土壌肥料協会
出版社:農文協
出版年:2002.3
価格:1,890円(税込)
「環境」は一口には語ることのできない大きな問題です。でも、昨今の状況の中で、ニュースやまわりの会話から、お子さんも素朴な疑問を持つときがあるかもしれません。そのとき、その小さな疑問からお父さんやお母さんも一緒に学び、さらにはそれを日々の生活にひきつけていけるといいなあ、と思います。ガイドもがんばります。
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<関連サイト>
『アース』公式サイト
『北極のナヌー』公式サイト
松岡達英のアトリエ「Green Works」