絵本/絵本関連情報

地球の危機を知る環境の絵本(2ページ目)

温暖化や環境問題がしばしば危機意識を持って取り上げられるようになってきました。お子さんの理解の助けになる絵本や、大人が環境を学習するための本をご紹介します。

執筆者:鈴木 宏枝

ホッキョクグマの子とセイウチの子『ほっきょくのナヌー―氷がとけたら、どうなるの?』

同時期に生まれたホッキョクグマのナヌーとセイウチのシーラ。2頭ともメスで、種族は違いますが、同じ北極の地でお母さんにはぐくまれ、狩りの仕方を教わり、たくましく成長していきます。だけど、ナヌーやシーラが独り立ちしたころ、北極は何かが変わっていました。夏が長く、氷が溶けるのが早い。ナヌーもシーラも1週間かけて海を泳いで、とある岩の島に渡り、夏の間はそこでアザラシを狩り、冬になるとまた氷の島に戻っていく暮らしになります。

2007年10月に公開された映画『北極のナヌー』の絵本です。子ども時代は愛らしいし、無事につがいになったことにもほっとしますが、ナヌーの次の世代はいったい……?と考えさせられます。

■『ほっきょくのナヌー―氷がとけたら、どうなるの?』
編著:ナショナルジオグラフィック
出版社:日経BP出版センター
出版年:2007.9
価格:1,000円(税込)


子どもたちが探すエコ『ほっきょくがとけちゃう! サンタからのSOS』

ある日、北極のあるサンタのおもちゃ工場が沈みそうになります。原因は地球環境の悪化で、氷が溶けてしまったからでした。サンタクロースは助けを求めてアメリカにやってきて、たまたま、小学3年生のイーサンの家に飛び込みます。サンタクロースは学校で窮状を話し、子どもたちは「きれいなエネルギー」について学びます。

実際に、アメリカの小学3年生であるイーサン・キム・マツダくんが描いた本です。デンマークの風力発電、日本の水素燃料車、ウェストバージニア州の鳥の糞を使用した燃料など、様々なエネルギーがあるのですね。子どもにプレゼントを贈るばかりだったサンタが生まれて初めて、子どもからプレゼントをもらう……。その機微にもほろりとします。

■『ほっきょくがとけちゃう! サンタからのSOS』
さく:イーサン・キム・マツダとマイケル・マツダ
え:ヴァネッサ・ラム
やく:たむらともこ
出版社:ポプラ社
出版年:2005,2006/2006.10
価格:1,260円(税込)


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『ほっきょくのナヌー―氷がとけたら、どうなるの?』
ここで購入!映画『北極のナヌー』をもとにした写真絵本です。ホッキョクグマのナヌーとセイウチのシーラが暮らす北極に異変が起きています。種の異なる2頭は無事に命をつないでいけるでしょうか。
『ほっきょくがとけちゃう! サンタからのSOS』
ここで購入!サンタのおもちゃ工場のある北極では氷が溶け始めて大変なことになっています。サンタクロースはそりに乗って子どもたちのところに助けを求めに行きました。
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