特別なことがたくさん『おしょうがつ』
|
ここで購入!元旦の朝から夜までをていねいに追います。普段と違うことだらけのお正月は、子どもにとっても大きな楽しみでした。 | ちょうど今の親世代にとってなつかしいお正月の風景です。しんと静まり返った町と、前夜までの忙しさが打って変わったように整えられた台所。晴れ着を着てのご挨拶も、親戚が大勢集まる年始回りも、年に一度の特別でした。静かな朝、にぎやかな昼、お酒も入ってちょっとくたびれた夜。子どもから見たお正月をていねいに追いかけています。
おしょうがつは みんなきれい。おしょうがつは みんなにこにこ。
■『おしょうがつ』
作:松野正子
絵:ましませつこ
出版社:教育画劇
出版年:1992.11
価格:1,260円(税込)
大晦日からお正月『お正月さん』
|
ここで購入!関西弁に味があります。大晦日の長い一日を追い、鮮やかにお正月の朝を迎えます。 | 大晦日の長い夜をていねいに追いかけ、最後の3ページで、夢の中での年越し、晴れ着を着た朝、みんな笑顔の元旦の朝、と加速度をつけます。大晦日の夜はみんな大忙し。掃除をしたり、おせちを作ったりしているそばで、まだ小さい「あたし」は好きなように遊びながら、それでも自分なりに大晦日の意味を理解しています。
お父さんと長風呂をする場面が長くつづきます。数をかぞえて、少しでも娘をあたためようとするお父さんと、早く飛び出したい「あたし」のやりとりも楽しく、その流れにのって、十二支が順番に絵になって出てきます。
「あさに なったら、お正月さんが きたはりまっせ」
そうそう、たった一晩なのに劇的な変化があって、年が改まることを肌で感じたものでした。
■『お正月さん』
作:奥田継夫
絵:太田大八
出版社:ポプラ社
出版年:2003.12
価格:1,260円(税込)
のんびりゆったりのお正月『あけましておめでとう』
|
ここで購入!ピーマン村の絵本のシリーズです。はねつき、カルタ、お年玉。何があってもおめでたいのがお正月です。 | おなじみのコンビがお正月の一日をとらえます。年が改まった元旦の朝から始まり、お飾りや門松を飾ったり、お年玉をいただいたりするなどの一連の行事を、子どもの目線から追いかけます。初詣、カルタ、福笑いも楽しいですね。子どもの目から見ると、三が日分の分厚い新聞もおもしろいし、お友達から来る数枚の年賀状にもときめきますね。
きょうは おしょうがついちねんの はじまりの ひいつもとちがう あたらしい きもちだから あけましておめでとう
■『あけましておめでとう』
文:中川ひろたか
絵:村上康成
出版社:童心社
出版年:1999.10
価格:1,365円(税込)
>>次のページは もっと楽しいお正月『七ふくじんとおしょうがつ』『おもちのきもち』